シャトー・フォントニル 2010
★評価
2010VT ワイン・アドヴォケイト:90~92点獲得!
【テイスティング・コメント】
紫がかった深いルビー。粘性は高め。香りにはラズベリーやブラックベリー、スミレ、ローリエ、ミント、ブラックペッパー、ローストしたオークのノートが混じり合う。スパイシーで上品な樽香、バニラやトースト、モカ、ダークチョコ、タバコの香り、そしてレザーや土、鉱物、ミネラルのニュアンスが続き、力強さと複雑さを呈している。アタックはなめらか。果実の純度が高く濃厚な果実味が広がり、ミネラリーでしっかりとした骨格をもつ。豊かなタンニンは丸みを帯びており酸とのバランスが優れている。質感のある舌触りで層状、まろやかなコクとふくよかさを兼ね備えておりフィニッシュには心地よい渋みと長めの余韻、果実とオークのフレーヴァーが持続する。合わせるお料理は、赤身肉のステーキや焼き肉、スペアリブ、ジビエ、コクのあるチーズなど。
※2017年8月試飲
■シャトー・フォントニル
「シンデレラワイン請負人」、「メルロの魔術師」といった異名をもつフライング・ワインメーカー“ミシェル・ロラン”が共にボルドー大学出身のエノロジストである夫人、ダニーと所有するフロンサックのシャトーです。数多くの著名シャトーやワイナリーのコンサルタントを務めた後、自分たちでワイン造りをしたいと思い、1986年にフロンサックのサイヤン村に土地を購入しました。畑面積はおよそ9haで、平均樹齢40年以上のブドウ木が植えられています。粘土と石灰質からなり、得意のメルロ種に最適な土壌です。完熟した葡萄を手摘みし、除梗の前と後に2度、選別を行います。発酵には小さな木樽とステンレスタンクの両方を使用。全体の60%を新樽で12~15ヶ月熟成させています。
フランスワイン格付け(クラスマン日本語版)2004に掲載
「この数年間で、ミシェルとダニー・ロランはシャトー・フォントニルをフロンサックのトップレベルにまで引き上げた。栽培も丁寧に行われているが、リブルヌ地区のスター醸造家が手掛けるだけに他のシャトーよりも優れているのは、むしろ醸造と熟成である。』と★星付きで掲載されています。