ブージィ村産シャルドネを100%使用した希少なプレステージ・シャンパーニュ
ポール・ルイ・マルタンは、1864年にモンターニュ・ド・ランスの南部ブージィで創立されたRM(レコルタン・マニピュラン/葡萄生産者元詰シャンパーニュ)です。創立者のルイ・マルタン氏は、ブージィの協同組合を設立することにも注力し、設立時のプレジデントにも選出された著名な人物です。その後、1929年に息子のポールが後を継ぎ、伝統と品位を重んじたワイン造りを行っています。
ブージィは、シャンパーニュにある17のグラン・クリュの中でも特に優れたピノ・ノワールを育む産地として名高いエリアです。白亜質の土壌で、南向きの顕著なグラン・クリュの畑は、隣接している山により北風からも保護されている独自のテロワールを保っています。
本日は、そんなポール・ルイ・マルタンから、シャルドネを100%使用した希少なプレステージ・シャンパーニュのご紹介です。
ポール・ルイ・マルタン ブリュット キュヴェ・ヴァンサン ブラン・ド・ブラン グラン・クリュ 2010
Brut Cuvée Vincent Blanc de Blancs Grand Cru /Paul Louis Martin
キュヴェ・ヴァンサンは、良いヴィンテージにしか造られないプレステージ・シャンパーニュで、2010年の生産本数は僅か5000本と大変希少なものです。ブージィ村の畑のおよそ9割は黒葡萄が植えられており、白葡萄は1割程度。その中でもシャルドネに特化したグラン・クリュ格付けのブドウを使用しており品質はお墨付きです。
香りにはグレープフルーツやライチ、リンゴのコンポート、アカシア、ジャスミン。そしてアーモンドやパン、ブリオッシュ、ビスケットなどの芳しさ、蜂蜜の香りが続く。熟成感はもちろんあるが、同時にミントやジンジャーの香りがアクセントとなり新鮮さが備わっている。口に含むと爽やかで快活、それでいてクリーミーな口当たり。シャープで豊かな酸と芳醇な果実味が絶妙のバランスを保っており、溢れんばかりに広がる。骨格がしっかりとしていて、新鮮、エキゾチックな果実にブリオッシュ、心地よい塩気を伴い、膨らみ豊かなボリューム感で満たされる。エレガントで、風味豊かなシャンパーニュ。華麗ながら飲み応えが充実しており、アフターの余韻も長い。
【合わせるお料理】
トーストしたフォアグラ、煮詰めたイチジクソース添えのポークソテー、アクアパッツァ、魚介のグリルなど。
産地:シャンパーニュ地方 モンターニュ・ド・ランス地区 ブージィ
品種:シャルドネ100%