ニュイのワインが高騰の中、狙い目なのがサン・トーバン
ニュイのワインが高騰の中、狙い目なのがサン・トーバン
以前にも触れましたが、コート・ド・ボーヌの南部、ピュリニー・モンラッシェの西に広がるサン・トーバンの葡萄畑は標高300~400mほどの比較的高地にありほとんどが斜面、東と南東からの日当たりに恵まれており全区画の3分の2もの区画がプルミエ・クリュに認定される素晴らしいエリアです。
生産者は、大手メゾンを独立し高品質なワインを追求すべく設立されたブルゴーニュの新星ドメーヌ・オー・ピエ・デュ・モン・ショーヴ。シャサーニュ村に本拠地を置き、シャトー・ド・シャサーニュ・モンラッシェを所有する大手メゾン、ファミーユ・ピカール社の娘フランシーヌ・ピカール氏が当主を務めています。
本日は、以前ご紹介させていただいた「サン・トーバン プルミエ・クリュ ル・シャルモワ 2012」に続き、同アペラシオンの畑違い、そして同じVT「サン・トーバン プルミエ・クリュ ピタンジュレ・ルージュ 2012」をPick Up!
ル・シャルモワは、フローラルなアロマと果実味が魅惑的。対してピタンジュレは、より甘酸っぱくチャーミングさがただよいます。味わいは辛口ながら、集約された旨みがじんわりと染み渡り、ほんのりと甘く滋味深さがあります。
ドメーヌ・オー・ピエ・デュ・モン・ショーヴ サン・トーバン プルミエ・クリュ ピタンジュレ・ルージュ 2012
Saint-Aubin 1er Cru Pitangerets Rouge /Domaine Au Pied du Mont Chauve
香りにはラズベリーやブラックベリー、プラム、スミレ、バラのドライフラワー、リコリス、ピンクペッパーやシナモンなどのスパイス、スモーキーなオークのノート。「レ・シャルモア」と比較すると、より甘酸っぱくチャーミングさがただよう。出しゃばらない樽香にはバニラやコーヒー豆、白檀を思わせ、深みのあるエレガントな芳香が魅了する。アタックはソフトでなめらか。果実味は豊かで瑞々しく、オイリーなテクスチャー。味わいは辛口ながら、集約された旨みがじんわりと染み渡り、ほんのりと甘くとても滋味深い。アペラシオン特有の逞しさはもちろんだが、全体に丸みを帯びておりしなやかさを併せ持つ。キメ細かなタンニン、柔らかな酸とのバランス。アフターには心地よい渋みとともに果実とオークのフレーヴァーが持続する。
【合わせるお料理】
牛や仔羊・鴨肉のロースト、ジビエ、鶏の照り焼き、鰻の蒲焼、麻婆豆腐など。
産地:フランス ブルゴーニュ地方 コート・ド・ボーヌ地区
品種:ピノ・ノワール100%