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オークが馴染む甘いタンニンと長く続く余韻。キャンティ・クラシコ・リゼルヴァ

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カズッチョ・タルレッティ キャンティ・クラシコ・リゼルヴァ 2009
Chianti Classico Riserva /Tenuta Casuccio Tarletti

このワインにはひとつエピソードがあります。 今や6つのカンティーナを所有し、手頃なワインからプレステージクラスまでを手掛けるバロンチーニ家のワインです。その歴史は、今から約500年以上も前にまで遡ることができる古い家系にあり、現オーナーはブルーナ氏。父が他界した後、医学の道をあきらめた娘のブルーナは、トスカーナのそれぞれのD.O.C.G.にカンティーナを持つという亡き父の夢を実現すべく立ち上がったのです。

彼女が思い描く理想像は、テロワールに密着した、土地の個性が生かされたワイン。順当とはいかないながらも、少しずつ畑を買い足していき父の夢の実現に向けて尽力してきました。

そして、最後のピースとなったのが、キャンティ・クラシコの畑でした。長年探してきた畑は標高350mの地にあり、僅かに粘土の混じった砂土壌。サンジョヴェーゼには適した環境下で、これならば納得のいくワインが造れると思い、2009年に購入しました。それがこのカズッチョ・タルレッティです。

「父の夢を叶えてあげたかった」というブルーナ氏。このワインは特に思い入れが強いものになったのではないでしょうか。

香りにはチェリーやラズベリー、ローストしたトマト、ドライフラワー、タイム、樽からくるバニラ、シナモンやクローブなどのスパイシーなノート。そしてドライフルーツ的要素とともに広がる腐葉土やなめし革、タバコ、ジャーキーなどのブーケが続き、さらなる複雑さや奥行を生む。アタックはソフトでなめらか。熟成により丸みを帯びており、こなれたタンニン、酸味が調和。ビロードのような舌触りで集約された果実の旨み、程よいボディに十分なアルコール分を備えている。全体に柔らかくバランスのとれたエレガントな味わい。オークが馴染む甘いタンニンと長く続く余韻を持つ。

【合わせるお料理】
ローストビーフやハンバーグ、きのこのリゾット、トマトソースベースの料理、シチュー、熟成チーズなど。

産地:イタリア トスカーナ州
品種:サンジョヴェーゼ100%