グリューナー・ヴェルトリーナーのポテンシャルはとても計り知れず。「リード・ラム」
オーストリア カンプタール地域を代表する品種グリューナー・ヴェルトリーナーは、非常に多様性をもつ品種で、先日はフレッシュで心地よい柑橘系の味わいを特徴とするカンプターラー・テラッセンをご紹介させていただきました。続きまして本日は収穫を抑えたシングルヴィンヤードの「ラム」のブドウで造られた複雑で長熟タイプのワインをご紹介いたします。
生産者はオーストリアのワインシーンにおけるリーダー的存在ブリュンデルマイヤーです。「ラム」はオーストリアのグラン・クリュといえる銘醸畑で、最も重要なグリューナー・ヴェルトリーナーの真骨頂であるとされています。石灰を含む粘土とシルトの上にレスが覆われた土壌です。南向きの斜面で、ブリュンデルマイヤーのワイン生産地域でも最も暖かいハイリゲンシュタインの東端と接しています。この畑のブドウは、成熟度と凝縮度が高く、一般にブルグンディ(ピノ)の品種に近い印象を受けます。
この「ラム」に対して、世界ソムリエコンクールにて優勝しているフランス人のオリビエ・プシエ氏は『ラムは、信じられないほどの厚みとフレッシュさを持ったパーフェクトに醸造されたワイン。ヴィリー・ブリュンデルマイヤーはおそらくオーストリアで一番のグリューナー・フェルトリーナーを育てている!』と賛辞を贈っています。
ブリュンデルマイヤー グリューナー・ヴェルトリーナー リード・ラム 2012
Grüner Veltliner Ried Lamm /Weingut Bründlmayer
香りにはリンゴや洋梨、パイン、レモンピール、セリ、グリーンハーブ、ホワイトペッパー。シトラスオイルのような爽やかな芳香が広がり、続いて蜜蝋ミネラル、火打石や砕石などのスモーキーなニュアンスが現れる。樽香は控えめで洗練された趣があり、バタースコッチのような懐かしさもある。アタックはなめらかで舌上に僅かな気泡が感じられ、凝縮感のある果実味が伸びやか。熟度が高くエキゾチックな果実や花を思わせ、ドライで、アルコール分が充実したしっかりとした構造をもつ。冷やして飲めばミネラリーでキレの良さを感じ、温度が上がれば豊満でオイリーなボリューム感が楽しめる。表情豊かで奥行きのある、フレーヴァーの広がりも素晴らしい。優美なる気品に満ち溢れている。
【合わせるお料理】
和食全般、魚介料理、寿司、天ぷら、アジアン料理など。
産地:オーストリア カンプタール・ランゲンロイス
品種:グリューナー・ヴェルトリーナー100%
タイプ:白ワイン 辛口
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