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2017年5月

高品質で冷涼感のあるブドウ品種「メンシア Mencia」

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メンシアという品種をご存知ですか?メンシアはスペイン北西部カスティーリャ・レオン州のワイン生産地「ビエルソ」で主に栽培されている黒ブドウです。ガリシア州でも見かけますが特に品質がよいのがビエルソで採れたものです。気候は西岸海洋性気候に属しており、温暖で一年を通じて平均して降水量があり(およそ720mm)、日照時間も2100時間前後と、ブドウの生育条件としては十分な環境下にあります。土壌はスレート土壌に粘土質、石灰質を含み、これらはメンシアの栽培に大変適しています。

ワインは、爽さと軽やかさが特徴的です。暑い地方で造られたワインとは思えないほどエレガントな味わいで、赤いベリーやチェリーなどのフルーティーかつ華やかなアロマが印象的です。時にスペインのピノ・ノワールとも形容され、近年注されるワインが造られています。

マキナ・イ・タブラ ラデラス・デ・レオニラ メンシア 2014
Laderas de Leonila Mencia /Màquina y Tabla

香りにはストロベリーやラズベリー、チェリーリキュール、赤い花、ドライハーブ、スパイシーなオークのノートが混じり合う。フレッシュかつフルーティーな芳香、そして塩漬けの肉やバルサミコのヒントがあり野性味に満ち溢れる。アタックはソフトでなめらか。継ぎ目のないシルキーな舌触りをもつ繊細な果実味でラズベリーやプラムを思わせ、香り同様にフレッシュな、高い純度が感じられる。酸味は爽やかながら嫌みがなくクリーンな印象を受け、比較的軽やかで味わいは丸みを帯びている。飲むほどに美味しく自然な味わい。果実本来のもつ甘さとスパイシーさが見事に一体となる。

【合わせるお料理】
豚や鴨肉料理、魚のカルパッチョ、アスパラの牛肉巻、ロールキャベツなど。

産地:スペイン カスティーリャ・イ・レオン地方
品種:メンシア95%、ガルナッチャ3%、ドーニャ・ブランカ2%
タイプ:赤ワイン ミディアム-フルボディ

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長い時を経て想いの詰まった自らのワイナリー「マキナ・イ・タブラ」

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マキナ・イ・タブラはオリオルとスサナの若いカップルが2012年にカスティーリャ・イ・レオンで立ち上げた小さなプロジェクトです。オーナーの一人、オリオル・イジャ氏はもともと銀行員でしたが、すぐに金融の世界に嫌気がさし家族でレストランを開業。そこでワインに興味を持ち始め、今に至るプリオラート伝説を築いたルネ・バルビエの下に飛び込み直談判。みっちりと修行し、その後コンサルタントや醸造家として活躍しました。

オリオルの手掛けたワインは初年度からワイン・アドヴォケイト誌などの専門誌に高く評価されるようになります。2003年には自身のワインが造りたくなり、消えゆく地ブドウ、スモルを素に自然派ワインのはしりともいえるワイナリーを設立するなどひたすら走り続けました。その間10年余り。

そして、ついに自らの理想にかなった畑を見つけマキナ・イ・タブラが誕生します。個性をそなえた古い畑を自ら足で探し歩いたため、畑は各地に点在。畑ではビオディナミ農法を実践し、醸造設備は借りて自分たちの思い描くワイン造りをしています。ワイナリーのコンセプトは「生き方」。土地に敬意を払い小さな家族経営のワイナリーで起こる全ての出来事を愛でています。

マキナ・イ・タブラ パラモス・デ・ニカシア ベルデホ 2015
Pàramos de Nicasia Verdejo /Màquina y Tabla

香りにはピーチやアプリコット、蜜リンゴなどの熟した果実香が支配的で白や黄色の花、オレンジピール、ローリエが続き芳香性に富む。樽香は控えめでバニラやナッツの香り。ほろ苦いミネラルの香りがアクセントとなりマーマレードジャムや蜂蜜のような甘さを引き立たせる。アタックはソフトでなめらか。爽やかさと同時に旨みが広がるふくよかな果実味で、完熟した風味ながらもミネラルと引き締まった酸とのバランスがよい。総じて辛口ながらすっと広がるフルーティーさと透明感のある力強さ、若々しく塩気を伴うミネラルがバックボーンとなり味わいはぶれずエレガント。温度の上昇とともにややオイリーさも感じられ、キレとともにコクが備わっている。

【合わせるお料理】
香草を使った鶏や豚肉料理、魚介のアヒージョやマリネなど。

産地:スペイン カスティーリャ・イ・レオン地方
品種:ベルデホ100%
タイプ:白ワイン 辛口

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抜本的な改革により、生まれ変わった伝統あるシャトー「シャトー・ド・ムルソー」

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ボーヌの街から南に8km下るとグラン・クリュ街道沿いに見えてくるシャトー・ド・ムルソー。以前は「建物こそ立派だが味わいに関して特筆すべきことはない造り手」というイメージを持つ人もいましたが、現在のシャトー・ド・ムルソーは以前とは全く別物であると断言できます。

2012年にフランスの著名な資産家であり世界2位の流通企業カルフールの筆頭株主でもあるアレイ・ファミリー直系のオリヴィエ・アレイが新オーナーに就任し、その潤沢な資金をもとに大改革を行ったのです。まずブシャール・ペール・エ・フィスのCEOを務めたステファン・フォランを、ドメーヌの総指揮をとる新ディレクターに招き入れました。その後、今まで使用していた樽を一掃し、3年以上経過した樽の使用を廃止。さらにブルゴーニュにまだ3台しかないという最新の光学式選果台を導入するなど抜本的な改革に乗り出しました。

その甲斐あってワインの品質は目覚ましく向上し、各評価誌から以下のような称賛を受けています。『2012年以前のワインとは全く別物。目を見張るほどの素晴らしいワインが存在する(WA誌)』、『以前は衰弱していたが、2012年以降赤も白も印象的な品揃え(アラン・メドー)』、『ブルゴーニュの隠れたダークホース(ジャンシス・ロビンソン)』等々。

本日はムルソーの5区画のブドウで造られる「ムルソー・デュ・シャトー」をPick Up!

シャトー・ド・ムルソー ムルソー・デュ・シャトー 2014
Meursault du Château /Château de Meursault

香りにはシトラスやマンゴー、洋梨、リンゴのコンポート、菩提樹を思わせる凝縮したアロマに、スパイシーかつスモーキーなオークの香りがアクセント。バニラや焦がしキャラメル、トースト、バター、アーモンド、ヘーゼルナッツの香り。そしてややフリンティな香り、火打石や鉱物的なニュアンスを持ち複雑性がある。アタックは生き生きとしていてなめらか。厚みのある果実味と新鮮な酸味がバランスよく交わり、味わいはリッチでオイリー、それでいてクリスピーな質感を兼ね備える(現時点では。フレッシュで飲むには十分に美味しい)。非常に表現力が豊かで伸びやかに広がる風味、ストラクチャーがしっかりとした飲み応えがある。ミネラル感が充実し逞しくも、余韻は長くエレガント。

【合わせるお料理】
バターを使った白身肉や魚のソテー、オマールや伊勢海老のソース添え、寿司、天ぷら、ムニエル、レモン添えの焼き魚など。また生ハムやフォワグラ、エポワスチーズとの相性も良い。

産地:フランス ブルゴーニュ地方 コート・ド・ボーヌ地区
品種:シャルドネ100%
タイプ:白ワイン 辛口

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もはやセカンドワインのレベルを超越「レ・クーポレ・ディ・トリノーロ」

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名もない荒地に過ぎなかったトスカーナ・サルテアーノの地を、一気に世界レベルへと一躍有名にしたテヌータ・ディ・トリノーロ。1980年頃にここを訪れ、「今では見ることのない100年以上前のトスカーナの田舎を感じた」と語るオーナーのアンドレア・フランケッティ氏が独自で設立したワイナリーです。2.5haから独学でワイン造りを開始し、1995年にファーストリリースを迎えて以来、フラッグシップの「テヌータ・ディ・トリノーロ」はワイン・アドヴォケイト誌ですべてのヴィンテージにおいて90点を下回ったことがありません。

出来るだけ小さい房、実をつけさせるため植密度を1haあたり10,000株まで上げるなど改革を進め、今では葉の色を見るだけで、ブドウが今何をしているかわかるといいます。そうして生まれたワインは、ボルドーのトップ・シャトーにも負けない品質にまで高められました。土地のバランスが崩れることを恐れ化学肥料は使用せず、また堆肥は強すぎるので殆ど使用しません。全ては土地に対してソフトでなければならないと考えています。畑の手入れ度合いもイタリアでは最高峰の一つと言えます。

本日はテヌータ・ディ・トリノーロのセカンドワイン、「レ・クーポレ・ディ・トリノーロ」のご紹介です。難しい年といわれた2014年にしてワイン・スペクテイター誌では2016年度 世界のトップ100ワインに選出され、ボルドーやカリフォルニア、ピエモンテなどの銘醸ワインが鎮座する中、堂々の29位にランクインしました。

テヌータ・ディ・トリノーロ レ・クーポレ・ディ・トリノーロ 2014
Le Cupole di Trinoro /Tenuta di Trinoro

香りには赤や黒のベリーフルーツ、アメリカンチェリー、ドライハーブ、ミント、ペッパーやシナモンなどのスパイスが混じり合う。熟した感が強い前ヴィンテージ2013年と比較すると2014年はより洗練された趣から果実本来の鮮度が綺麗に表れている。そしてスパイシーな樽香、タバコやココア、コーヒー、トーストの香り。さらに皮革、茶葉、湿った土、ミネラルのニュアンスが続き複雑性に富む。アタックはソフトでふんわりとしたシルキーなテクスチャー。果実味は染み入るように広がり、継ぎ目のないタンニンと上品な酸味がバランスよく溶け込んでいる。ダークフルーツにスパイス、タバコを思わせ、ミネラリー。しっかりとした構造を持ち、しなやかな曲線美はまさに真骨頂と言える。凛々しくまとまりのよいフルボディで余韻も長く楽しめる。

【合わせるお料理】
牛フィレのステーキ、トリッパ(牛の胃)や白身肉のトマト煮、ラザニアなど。

産地:イタリア トスカーナ
品種:メルロ48%、カベルネ・フラン42%、カベルネ・ソーヴィニヨン10%
タイプ:赤ワイン フルボディ

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ヨンヌ県はシャブリだけじゃない!ソーヴィニヨン・ブラン100%「サン・ブリ」

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フランス ブルゴーニュ地方を代表する辛口白ワイン「シャブリ」は、ヨンヌ県のシャブリ地区で生産される、世界的にも有名なワインですが、同じヨンヌ県において、そのシャブリの存在感の大きさゆえに隠れた銘柄があります。それが「サン・ブリ」です。アペラシオンに制定されたのは2003年とまだまだ歴史は浅いですが、高い品質が認められ日本の市場でも見かけるようになりました。

シャルドネ100%で造られるシャブリに対し、「サン・ブリ」はソーヴィニヨン・ブラン100%で造られています。シャブリ地区の南西に位置し、土壌はシャブリ地区同様にキンメリジャンと呼ばれる石灰質(白亜質)・泥灰土壌です。石灰岩と化石を多く含むためミネラルを豊富に含んだ、生き生きとした張りがあり、品種特有の香り高いアロマを持つワインを生み出します。

生産者は、「ドメーヌ・ピエール・ルイ&ジャン・フランソワ・ベルサン」。歴史は大変古く1453年、15世紀まで遡ることができます。現在は父ジャン・フランソワと息子であるピエール・ルイが二人の名前を冠して、それまでのドメーヌ・ベルサンから2010年、ドメーヌ・ピエール・ルイ&ジャン・フランソワ・ベルサンと名前も新たに一新し、親子二代で出発しました。 ブルゴーニュで唯一のソーヴィニヨン・ブラン種で造られる辛口白ワイン。同じ品種で造られるロワールのサンセールと飲み比べてみるのも面白いです。

ドメーヌ・ピエール・ルイ&ジャン・フランソワ・ベルサン サン・ブリ 2014
Saint-Bris /Domaine Jean-Francois et Pierre-Louis BERSAN

香りには新鮮なグレープフルーツやライムなどの柑橘類にライチ、ジンジャー、レモングラス、ジャスミン、トマトの葉。石灰的なミネラルのニュアンスがアクセントととなり華やかでフルーティーな芳香が引き立される。清涼感に溢れた品の良いアロマ、奥からは独特なスモーキーな香りを印象づける。アタックは爽やかでなめらか。生き生きとした豊かな果実味で、伸びのあるクリアーな酸味が調和。ミネラルの構造が味わいを支えており、親しみやすい果実感にも洗練された辛口に仕上がっている。アロマオイルのような香味の広がり、エキゾティックでビター感が良好。心地よく引き締まったスッキリとしたフィニッシュで、余韻にはグレープフルーツの皮やミネラルのようなほろ苦さ。

【合わせるお料理】
白身魚のマリネや酢の物、お寿司、すだちやレモンを添えたお料理、カレー、チーズであればヤギのチーズなど。

産地:フランス ブルゴーニュ地方
品種:ソーヴィニヨン・ブラン100%
タイプ:白ワイン 辛口

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営業時間短縮のお知らせ(5月3日のみ)

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営業時間短縮のお知らせ

いつも当店をご利用いただきまして誠にありがとうございます。 誠に勝手ながら、明日5月3日(水)は都合により、19時までの営業とさせていただきます。

営業時間 5月3日 11:00~19:00

5月4日より通常営業に戻ります。ご迷惑をおかけいたしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。