バランスのとれた樽香のワイン「セラー・アルデボル アンジョリ プリオラート」
本日は、2009年に特選原産地呼称D.O.Ca.に認定されたプリオラートから、「バランスのとれた樽香のワイン」をご紹介いたします。生産者はバルセロナの東約140kmの人口僅か450人程の小さな村、ポレラに位置するセラー・アルデボルです。13世紀から葡萄を栽培し、バルクでワインを販売していましたが、フィロキセラの到来によりヘーゼルナッツへ転作。その後1995年、アルベルト&ジョゼップ・アルデボル兄弟と、友人ロセル・ガルゼランが葡萄栽培を再開し、ワイナリーとしての活動をスタートさせました。自分達の土地や故郷に対する思いを、この家族経営の小さなボデガで造るワインで具体化しようと決心したからです。
所有畑には、1920年に植林し、その後も新しい樹を植えるのではなく、古樹に接木して葡萄を増やしています。小さくいくつにも分かれた畑の個性を活かすため、品種毎、区画毎に小さなタンクで醸造し、フランス・アリエ産オークで品種別に熟成します。1年後状態を見てブレンドします。樽が強い傾向にある他のスペインワインとは違い、ワイン自体が個性を主張することが大切だと考えています。そこで女性ワインコンサルタント、ロジェ・アモロスからのアドバイス。彼女はデリケートで繊細なスタイルを好み、ジョゼップはプリオラートの典型的な強いタイプのワインを求めるので、ふたりのコラボでちょうどバランスの良いワインが仕上がります☆
セラー・アルデボル アンジョリ プリオラート 2014
Anjoli Priorat /Celler Ardèvol
香りにはカシスやブラックベリー、ラズベリー、イチジク、オレガノ、ブラックペッパー、そして品の良い樽香、バニラやナツメグ、モカ、杉、タバコ、スモーキーなオークのノート。スパイシーかつ熟した力強い果実のアロマ、高いアルコール分を感じる。アタックはなめらかでボリューミーな果実味が広がり完熟感はもちろんのこと活気に満ち溢れる。舌触りはビロードのようで丸いタンニンと酸とのバランスがよく、熟した赤や黒のベリーフルーツにオークの要素であるカカオの風味がよく馴染む。果実味が残面に出た親しみやすい味わいにもオークから抽出されたタンニンが深みや層状の質感を与えており、アルコール感のある長めのアフター、果実とオークのフレーヴァーが持続する。飲み応えのあるフルボディで、ミネラルを含みメリハリが効いている。
【合わせるお料理】
赤身肉のロースト、豚肉のソテー、ハモン・セラーノ、焼き肉、すき焼き、スモークチーズなど。
産地:スペイン カタルーニャ州
品種:ガルナッチャ50%、カベルネ・ソーヴィニヨン50%
タイプ:赤ワイン フルボディ
商品ページはワイン名をClick!!