ホーム>インフォメーション>ピックアップ情報>バルバレスコの名門「マルケージ・ディ・グレシー」
ピックアップ情報

バルバレスコの名門「マルケージ・ディ・グレシー」

201711705821.jpg

マルケージ・ディ・グレジィは、12世紀から続くトリノの名門貴族にあたり、スイスの不戦条約にサインしたベネディット・ディ・グレジィを先祖に持つ家柄です。テロワールの個性を最大限に引き出すそのワイン造りは、バルバレスコではトップクラスの名醸造家と言われ、近年様々なワイン専門誌で高く評価されています。

ピエモンテの中心地ランゲとモンフェラートの間に有るブドウ畑は、バルバレスコ村マルティネンガ、トレイゾ村モンテ・アルバリト、アレッサンドリア県ラ・セッラ、カッシーネ村モンテ・コロンボ等の4ヶ所にまたがります。この地は1650年からグレジィ家の所有地です。しかしながらそのブドウ自体は1970年初頭まではチェレットやプロドットーリ・ディ・バルバレスコなど名門ワイナリーに売られていました。

1973年、当時ミラノのボッコーニ大学で勉強していたアルベルト・ディ・グレジィはテロワールの可能性に気付き、彼自身のワイン造りに目覚め、その情熱(ワイン造り)を彼の職業へと昇華させました。とは言え何事も通り一遍では気が済まないアルベルトのこと。伝統は重んじるものの何か普通でないことを模索して、イタリアワインの帝王とも称され旧知の仲でもあるアンジェロ・ガイヤ氏や、安価なローカルブドウであるバルベーラ種を高級品種に仕立てて成功した故ジャコモ・ブライダ氏に相談し、その結果通常はアルネイス種が植えられるランゲの畑にはシャルドネとソーヴィニヨン・ブランを植樹、さらに高級品種ネッビオーロを植えても十分な品質が期待できる畑にバルベーラを植えました。またこの地には珍しいメルロまで植えられ、異端児ぶりは見事に発揮されました。

そんな異端児も単一畑マルティネンガだけは遊ぶことなく1979年から続く伝統を貫き、畑から出来るブドウそのままにクリーンでエレガントなワインに仕上げ、それ故この畑のバルバレスコは「バルバレスコの評価基準」とさえ言われています。

本日は、グレジィ家の単独所有畑「マルティネンガ」をご紹介いたします☆

マルケージ・ディ・グレシー バルバレスコ マルティネンガ 2008
Barbaresco Martinenga /Tenute Cisa Asinari dei Marchesi di Grésy

香りにはプラムやチェリーシロップ、ドライイチジクなどの凝縮した果実香にブラックオリーブ、ミント、シナモンやペッパーなどのスパイス、リコリス、上品なオークのノートが混じり合う。バニラやクローブ、タバコ、杉、カラメルの香り。他になめし革や茶葉、スモーク、塩漬け肉の香りなど。香りのボリュームが豊かで、奥からひしひしとミネラルのニュアンスが感じられる。アタックはなめらかでしなやか。熟成により落ち着いた印象も未だフレッシュさを損なわず、とても生き生きとした果実感、芯がしっかりとしておりスタンスがぶれない。辛口ながら仄かな甘さはドライフルーツ的要素があり、イチジクやプルーンを思わせ杯を重ねる度にその美味しさが込み上がる。タンニンはキメ細かく、しっかりとした深みとエレガンスとの素晴らしい調和をみせる。実直な個性、優雅さと上品さが際立っており長く続く余韻をもつ。

【合わせるお料理】
牛や仔羊のロースト、牡蠣フライ、エリンギを添えたブリの照り焼き、まぐろのタルタルソース和え、熟成チーズなど。

産地:イタリア ピエモンテ
品種:ネッビオーロ100%
タイプ:赤ワイン フルボディ

商品ページはワイン名をClick!!