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バルバレスコの名門、グレシー家のフラッグシップ「カンプ・グロス マルティネンガ」

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マルケージ・ディ・グレジィは、12世紀から続くトリノの名門貴族にあたり、スイスの不戦条約にサインしたベネディット・ディ・グレジィを先祖に持つ家柄です。テロワールの個性を最大限に引き出すそのワイン造りは、バルバレスコではトップクラスの名醸造家と言われ、近年様々なワイン専門誌で高く評価されています。

ピエモンテの中心地ランゲとモンフェラートの間に有るブドウ畑は、バルバレスコ村マルティネンガ、トレイゾ村モンテ・アルバリト、アレッサンドリア県ラ・セッラ、カッシーネ村モンテ・コロンボ等の4ヶ所にまたがります。この地は1650年からグレジィ家の所有地です。しかしながらそのブドウ自体は1970年初頭まではチェレットやプロドットーリ・ディ・バルバレスコなど名門ワイナリーに売られていました。

1973年、当時ミラノのボッコーニ大学で勉強していたアルベルト・ディ・グレジィはテロワールの可能性に気付き、彼自身のワイン造りに目覚め、その情熱(ワイン造り)を彼の職業へと昇華させました。とは言え何事も通り一遍では気が済まないアルベルトのこと。伝統は重んじるものの何か普通でないことを模索して、イタリアワインの帝王とも称され旧知の仲でもあるアンジェロ・ガイヤ氏や、安価なローカルブドウであるバルベーラ種を高級品種に仕立てて成功した故ジャコモ・ブライダ氏に相談し、その結果通常はアルネイス種が植えられるランゲの畑にはシャルドネとソーヴィニヨン・ブランを植樹、さらに高級品種ネッビオーロを植えても十分な品質が期待できる畑にバルベーラを植えました。またこの地には珍しいメルロまで植えられ、異端児ぶりは見事に発揮されました。

そんな異端児も単一畑マルティネンガだけは遊ぶことなく1979年から続く伝統を貫き、畑から出来るブドウそのままにクリーンでエレガントなワインに仕上げ、それ故この畑のバルバレスコは「バルバレスコの評価基準」とさえ言われています。

本日は、グレジィ家のフラッグシップ「カンプ・グロス マルティネンガ」をご紹介します。良年にしか造られないワイナリーの最高峰のワインです。

マルケージ・ディ・グレシー カンプ・グロス マルティネンガ バルバレスコ リゼルヴァ 2011
Camp Gros Martinenga Barbaresco Riserva /Tenute Cisa Asinari dei Marchesi di Grésy

香りにはプラムやラズベリー、ブラックチェリーのジャム、キルシュ、しおれたバラやスミレなどの華やかな芳香。そしてリコリスや紅茶、シナモンの香り。樽熟に由来する香木、バニラやクローブ、タバコなどのスパイシーな香りをアクセントになめし革や土、干し草、スモーキーな香りが混じり合う。アタックはなめらかでしなやか。緻密なタンニンを伴うシルキーな質感と、染み入るように広がる果実味が何とも印象深い。過熟感のない辛口で集約された旨みがある。ドライフルーツに甘やかなリコリスやタバコ、スパイシーなオークの風味が溶け込んでおりフレーヴァーは止めどなく広がりその勢いを増していく。ゆっくりと味わうことで格調の高さと温かみが感じられポテンシャルの高さが窺える。すぐ飲むのであればデカンタージュを。または数日にかけてその変貌楽しむのもよい。

合わせるお料理
ローストビーフ、仔羊の香草焼き、ハンバーグ、鯛のカルパッチョ、牡蠣フライ、茸料理、熟成チーズなど。

産地:イタリア ピエモンテ
品種:ネッビオーロ100%
タイプ:赤ワイン フルボディ

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