ヴィレ・クレッセの秀逸な造り手「ドメーヌ・アンドレ・ボノーム」
1956年設立。ドメーヌ・アンドレ・ボノームは僅か6haの畑からヴィレ・クレッセを生産する、マコネでも最も優秀な造り手のひとつです。2001年からアンドレ・ボノーム氏に代わり娘婿エリック・パルテ氏が引き継ぎ、2008年からは彼の長男オレリアン・パルテ氏に引き継がれました。
偉大な祖父と有能な父から受け継いだ優秀なヴィニュロンとしてのDNAだけでも彼の今後の成長と飛躍を十分に予感させられますが、ディジョン大学で最新の知識を身に付け、ヴィノログの資格を取得し、それを基に新しい発想を積極的に試みている彼から今後のブルゴーニュを代表するワインが世に放たれるのも近いでしょう。
「良いワインは良いブドウから造られる」というポリシーの下、昨今のバイオ技術に頼る事なく、あくまでナチュラルな製法にこだわり、日々畑を耕し、より良いブドウを得る為に最大限の努力を続けています。
本日はヴィレ・クレッセを飲み比べ。まずはトラディション、ステンレスタンク熟成。
ヴィレ・クレッセ トラディション レ・ピエール・ブランシュ 2016
Viré Clessé Tradition "les Pierres Blanches" /Domaine André Bonhomme
新鮮で活気に溢れているが角が立たずまろやかな質感さえ覚える。果実味の表情は明るくそれでいて味わいはドライで、旨みはもちろんのことコクと程よいボリューム感が楽しめる。適度な酸と美しいミネラルが味わいを支え果実味が主張し過ぎないのが良い。それぞれの要素がバランスよく交わっており絶妙の甘辛度、心地よいほろ苦さが余韻に残る。香りにはリンゴや白桃、グァバ、ライムなどの果実香にサンザシ、スイカズラ、ジンジャー、スモーキーなミネラルのノート。広がりのある魅力的な芳香。石灰や鉱物のヒント、少しフリンティな香りがあらわれる。
続いて、樹齢60年のヴィエイユ・ヴィーニュ。熟成はステンレスタンク&オーク樽。
ヴィレ・クレッセ ヴィエイユ・ヴィーニュ 2016
Viré Clessé Vieilles Vignes /Domaine André Bonhomme
豊かな酸とミネラルが溶け込んでおりクリアーな印象、しなやかさを備える。エキス分に富んでおり新鮮味に溢れているがドライで、複雑な旨みはまさに古木ならではのもの。フレッシュな風味にして滋味深く、樽由来の香ばしさが心地よいアクセント。アフターテイストのキレが良くゆったりと広がる余韻を持つ。香りにはリンゴや白桃、洋梨、サンザシ、スイカズラ、レモングラス、微かにメンソールのヒント、石灰、ほろ苦いミネラルのノート。樽香は控えめで新鮮な果実香を尊重し、洗練されつつも熟度の高さが窺える。
産地:フランス ブルゴーニュ地方 マコネ地区
品種:シャルドネ100%
タイプ:白ワイン 辛口
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