ラインヘッセンを銘醸地へと押し上げた最優良生産者「ヴァグナー・シュテンペル」
ドイツ最大のワイン産地であり、夏は暖かく冬は穏やかで雨も少ない恵まれたエリアであるラインヘッセン。自然条件がほぼ完璧なため、昔からワインの名産地として名を馳せていましたが、甘口ワインの「リープフラウエンミルヒ(聖母の乳)」の出現により、大量生産の産地というマイナスイメージに苦しんだ歴史的背景があります。このイメージを払拭するのに重要な役割を果たしたのが“メッセージ・イン・ア・ボトル”と呼ばれる若い生産者たちのグループです。創立は2002年で、当初のメンバーはキューリンク・ジロー、クラウス・ケラー、ヴィットマン、ヴァグナー・シュテンペルといった現在のラインヘッセンのスター生産者たち。
安ワイン産地のイメージが強い中で本格的な辛口を造っていた彼らは、周囲から注目されるようになり、次第に新聞の取材を受けるようになりました。徐々にメンバーも増え、活動の幅が広がった結果、ラインヘッセンのイメージを変えるきっかけとなっただけでなく、ドイツ中の若い生産者たちに大きな刺激を与えました。その中でも特に功績を残したのがヴァグナー・シュテンペルのダニエルです。なぜなら、彼は忘れられていた、あるいはかつては認められていなかったテロワールでも正確に解釈すれば素晴らしい品質のものになるということを世界中に証明したからです。
本日はシルヴァーナーをご紹介します。
ヴァグナー・シュテンペル シルヴァーナー・トロッケン・グーツヴァイン 2016
Silvaner Trocken Gutswein /Weingut Wagner-Stempel
アロマは新鮮でリンゴや洋梨、メロン、グレープフルーツ、スイカズラ、ホワイトペッパー。そして控えめなオーク、僅かにスモークのヒントがあり土壌由来の石や鉱物、典型的なミネラルのノートがアクセント。口に含むと爽やかでピチピチと弾ける軽快な飲み口で、果実味は大変にジューシーで、とても生き生きとしている。上品な酸と豊富なミネラルが味わいを支えるエレガントなスタイル。程よいボディ感に、フィニッシュは心地よく引き締まっている。フルーティーかつドライで絶妙の甘辛度、‟ニュートラル“で味わいのバランスがとれている。
合わせるお料理
蒸した魚料理、鶏肉料理、ソーセージ類、ロールキャベツ、アスパラガス、パスタ、エスニック料理など。
産地:ドイツ ラインヘッセン
品種:シルヴァーナー100%
タイプ:白ワイン 辛口
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