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最先端を纏うヴォルネイの歴史的古参「ラ・プス・ドール」

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ヴォルネイの代表的な造り手“ドメーヌ・ド・ラ・プス・ドール”。株式の半分を取得し、またその名声を高めてきたジェラール・ポテル氏(醸造長)の死去にともない、1997年からは所有者が替わり、現在はパトリック・ランダンジェ氏が継いでいます。

彼は醸造施設や発酵用の木桶、他の設備も一新。1999年に完成した醸造施設は6層構造になっており、収穫から醸造、樽熟成、瓶詰めまで、ポンプを一切使わず重力でブドウ果汁やワインが流れる仕組みを構築しました。また畑はビオロジックにて管理しています。

“ドメーヌ・ド・ラ・プス・ドール”のワインは、『ピュアで洗練されたもの。果実味、酸、そしてタンニン、それぞれの要素が高次元でバランスよくまとまり、若いうちから十分に楽しめ、熟成にも耐え得る』というのが持ち味。このスタイルを崩さぬようランダンジェ氏の挑戦は今も続いており、真摯な姿勢でワイン造りと向き合っています。1997年からが新時代の始まり。今後も要注目の生産者です。

本日は2008年にドメーヌ・モワンヌ・ユドロから引き継いだシャンボール・ミュジニーをご紹介します。ヴィンテージは2012年です。

ラ・プス・ドール シャンボール・ミュジニー 2012
Chambolle-Musigny /La Pousse d’Or

香りにはラズベリーやダークチェリー、プルーンなどの果実香に、スミレ、オリーブ、スパイシーかつスモーキーなオークのノートがアクセント。上品なバニラ、クローブやシナモンのニュアンスがふわりと香り、さらにトリュフ、腐葉土、森の下草、ジビエなどの熟成香があらわれる。口に含むと、しなやかでシルキーなテクスチャー。華やかな香味が瞬く間に広がり、ミネラルと上品な酸が美しいまでのバランスを保っている。丸みを帯びつつ伸びやかで、辛口ながら仄かに甘味すら覚える。繊細ながらも凝縮感があり、近づきやすくもエレガントに仕上がっている。アフターの余韻の長さも秀逸。

合わせるお料理
牛や仔羊、鴨肉のロースト、鴨鍋、鶏肉の治部煮、茸料理、白身魚の天ぷらなど。

産地:フランス ブルゴーニュ地方 コート・ド・ニュイ地区
品種:ピノ・ノワール100%
タイプ:赤ワイン ミディアム-フルボディ

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