父ジョンと息子ダグの軌跡「シェーファー・ヴィンヤーズ」

父ジョンと息子ダグの軌跡「シェーファー・ヴィンヤーズ」

“スタッグス・リープの鷹”と呼ばれる、世界で最もけた外れのカベルネSの一つ「シェーファー　ヒルサイド・セレクト」を世に生み出した父ジョンと息子のダグ・シェーファー氏。出版業界での華やかなキャリアを捨て、ジョン・シェーファーがナパ・ヴァレーのスタッグス・リープ・ディストリクトのヒルサイドにワイナリーを創立したのが1972年でした。

遡ること1978年。彼らは先ずカベルネSを破砕し、1年後にワイナリーで醸造をスタート。これが最初のワインでシェーファー　カベルネSはベンチマークとなりました。そしてこの1978年産のカベルネSが10年後の1988年に業界を震撼させます。ドイツで開催された国際的なブラインド・テイスティングで、ボルドーの銘醸シャトー、マルゴーやラトゥール、パルメ等を押さえ堂々の1位を獲得。近年でもシラー主体の“リレントレス”がワインスペクテーター誌の『世界のベスト100ワイン』において一位を獲得するなど、ますますその品質に磨きがかかっています。

本日はプロプライアタリー・レッド・ブレンド「TD-9」をご紹介します。
メルロを主体にカベルネ・ソーヴィニヨンとマルベックのブレンドです。

シェーファー　TD-9 ナパ・ヴァレー　2016
TD-9 Napa Valley /Shafer Vineyards

香りは野性味あふれる様々なベリーフルーツやプラム、カシスのコンポート、ラベンダー、バラの花びらを思わせ、ドライハーブ、スパイシーなオークのノートがアクセント。エネルギッシュかつフローラルで濃縮感がただよう。バニラやココア、ダークチョコ・・・、シロップ漬けのオレンジピールをダークチョコでコーティングしたかのような、魅力的なブーケが解き放たれる。他にベリーフルーツのケーキ類、リコリス、皮革、ミネラルのヒント。口に含むとなめらかで膨らみのあるテクスチャー。果実味は濃厚ながらも親しみやすく、香り同様のフルーツの風味で満たされる。しっとりとしていて若いながらもタンニンは熟しており、舌触りはシルキー、真っすぐな個性が光る。味わいは層状で、やわらかさとストラクチャーを合わせもち、アルコール感もさることながら余韻の長さも突出している。

産地:アメリカ　カリフォルニア　ナパ・ヴァレー
品種:メルロ58%、カベルネ・ソーヴィニヨン26%、マルベック16%
タイプ:赤ワイン　フルボディ

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