2022年8月
選果、熟成...、拘りの職人気質「シャトー ムーラン オー ラロック」
選果、熟成…、拘りの職人気質「シャトー ムーラン オー ラロック」
フロンサックのトップ生産者のひとつ、シャトー ムーラン オー ラロック。ロバート パーカー氏が、古いヴィンテージのものを飲んで『絶句するほど素晴らしいワイン』と称賛し、またワイン漫画「神の雫」でもとりあげられ注目度が高まっています。
シャトーを世界に知らしめた立役者は、1977年から管理者となったジャン ノエル&ドミニク エルヴェの両氏。ジャン ノエル エルヴェ氏はフロンサックの村長を務めたこともあり、ワイン造りに並々ならぬ情熱を注ぎながら、一切の妥協を許さず邁進する熱血漢とのこと。15haの畑に植えられたブドウの三分の一は樹齢50年を超えており、丹念な手作業による管理のもと、「最も健康的で、最も純粋で、最も特徴的な」果実が収穫されます。収量を大幅に減らすことになっても選りすぐりの葡萄にて高品質なワインを世に送り出しています。
本日は2008年ヴィンテージのご紹介です。
シャトー ムーラン オー ラロック2008
Château Moulin Haut-Laroque
プラム、チェリー、甘草のアロマとコーヒー、ダークチョコレート、ロースト香。そして杉、ブラックペッパーなどのスパイシーな香り、タバコ、皮革のヒント。味わいは円やかで、ふくよかな果実味に熟したタンニンが絡み合う。熟成を感じながら持ち前のパワフルさは健在で、穏やかな酸とのバランスがよくしっかりとした芯の強さを感じる。バックボーンにはミネラル、ストラクチャーがありアフターに果実とオーク、燻したハーブのフレーヴァー。突出した長い余韻が印象的。
合う料理
牛やラム肉のロースト、スペアリブ、ジビエ、マスタードを添えた肉料理、ビーフシチューなど。
産地: フランス ボルドー地方 フロンサック
品種: メルロ主体、カベルネ フラン、カベルネ ソーヴィニヨン、マルベック
タイプ: 赤ワイン フルボディ
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エレガントかつクラシカルなボルドー「シャトー ド ジロンヴィル」
エレガントかつクラシカルなボルドー「シャトー ド ジロンヴィル」
マルゴーに隣接するマコー地区で18世紀からワインを造っていたとされる、シャトー ド ジロンヴィル」。畑の近くには、メドック格付け第3級のラ ラギューヌと同格付け第5級のカントメルルがあります。
ワインはエレガントかつクラシカルなスタイルです。ボルドーワインの中ではプティ ヴェルドの比率が高く、年によっては30%近くブレンドされた年もあったそうです。果実のふくよかさ、丸みを感じ、黒系果実の味をしっかりと楽しめます。
本日は熟成感のある2014年ヴィンテージのご紹介です。
シャトー ド ジロンヴィル 2014
Château de Gironville
香りはブラックチェリー、ブルーベリー、カシスのアロマと、燻したハーブ、タバコ、チョコレート、スパイスのノートが混ざり合う。味わいはなめらかでソフト。繊細なタンニンを感じるしっとりとした触りで、溶け込んだ酸味、丸みのある柔らかな質感をもつ。熟成により複雑さが表れており落ち着いた印象の中、一定のフレッシュさをキープし飲み心地がいい。ボディは中庸、柔らかなフルボディで、アフターにビター感。
合う料理
牛・鶏肉のロースト、仔牛のグリル、牛煮込み料理、ジビエ、すき焼きなど。
産地: フランス ボルドー地方 オー メドック
品種: メルロ50%、カベルネ ソーヴィニヨン40%、プティ ヴェルド10%
タイプ: 赤ワイン フルボディ
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最上のガルナッチャを生み出す、ヒル ファミリーの新たな挑戦「ボデガス モルカ」
最上のガルナッチャを生み出す、ヒル ファミリーの新たな挑戦「ボデガス モルカ」
旧来のフミーリャのイメージ刷新の立役者となった生産者 ボデガス フアン ヒル、現当主はミゲル氏です。ワイン アドヴォケイトで極めて高い評価を受け、世界的な注目をフミーリャに向けさせました。ブドウ品種モナストレルのポテンシャルを開花させ、カベルネ ソーヴィニヨンとモナストレルのブレンドによる『エル ニド』はスペイン最高峰のグランヴァンとしてその地位を確立。
彼の情熱はフミーリャにとどまらず、いかにリーズナブルに、しかもテロワールを生かしたワインをつくれるのかという視点から、スペイン各地に眠るポテンシャルのある土地を探し続けてきました。その結果、リオハ、カスティーリャ イ レオン、リアス バイシャスなど現在率いるワイナリーは多岐に及んでいます。
そしてミゲル氏が次に注目したのがスペイン北部、アラゴン州に位置するD.O.カンポ デ ボルハでした。この地は多くのガルナッチャの古樹が植わっており、高品質なワインを生み出すことから「ガルナッチャの帝国」とも称されています。
本日は、ガルナッチャ100%の2つのキュヴェをご紹介します。どちらもヒル ファミリー特有のモダンで艶のあるスタイルです。
ボデガス モルカ ゴディナ 2019
Godina /Bodegas Morca
完熟したブラックベリーやチェリー、プラム、甘草のアロマに木樽由来のバニラ、香木、杉、チョコレート、トーストのノート。ドライハーブやスパイスの香り、ミネラルのニュアンスも感じる。味わいは滑らかでジューシー。キメ細かくしっとりとした舌触りは、正にヴェルヴェットを思わせる。力強く濃厚な果実味、その上でフィネスを持ち合わせ長く続く余韻に甘やかな果実とオークの芳しさ。凝縮したピュアな味わいが印象的。
合う料理
赤身・白身肉のグリル、肉煮込み料理、グラタン、シチュー、ブルーチーズなど。
ボデガス モルカ フロール デ モルカ 2020
Flor de Morca /Bodegas Morca
色彩豊かなベリーフルーツ、プラム、スミレの花のアロマに甘草、モカ、ダークチョコレート、ペッパーのノート。味わいは濃厚で、それでいてスムース。非常にキメ細かく熟したタンニンが溶け込んでおり調和のとれた綺麗な酸が輪郭を形成。背景にミネラルを感じ、全体的に丸くしなやかな構造をもつ。力強さと繊細さ、仄かな残糖が心地よく親しみやすさを覚える。
合う料理
牛フィレやラム、鴨肉のロースト、焼き肉、餃子、お好み焼き、豚バラと茸のパスタなど。
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ナパ、ソノマでワイン造りを行う家族経営のワイナリー「マイケル ポザーン」
ナパ、ソノマでワイン造りを行う家族経営のワイナリー「マイケル ポザーン」
1991年にマイケルと妻メアリー アンによって設立されたワインリーです。カリフォルニア出身のマイケルは、ヒールズバーグ近郊のドライ クリーク ヴァレーにある祖父の農場によく訪れており早くからワインの世界に触れていました。そしてワインに対する興味は次第に深まっていきます。
ワイナリーで販売員として働いたのをきっかけに、収穫から瓶詰めまで、ワイン造りの全工程を知り、ナパのワイナリーを訪れワイン造りの基本を学びました。その後ワイン樽を手に入れ、自分のワインを瓶詰めすることを決意します。こうして、ネゴシアン スタイルのワインメーカーとして、ワインのキャリアをスタートさせました。
マイケル ポザーンは、ブドウ品種の個性を最大限に引き出すブレンドを行うことに大変長けています。長年ナパとソノマの生産者と友好的な関係を築いてきたため、カリストガにある自社畑のブドウに加え、毎年優れたブドウを選ぶことができます。
マイケル ポザーン ジアポーザ シャルドネ 2018
Giapoza Chardonnay /Michael Pozzan Winery
冷涼なソノマ コースト産のシャルドネを使用
香りはタンジェリン、洋梨、白桃などの果実香に、木樽由来のバニラやトースト、キャラメルのヒント。そして白い花、レモンピール、ナツメグなどのスパイスの香り。口に含むとなめらかでジューシー。程よくコクのある豊かな果実味が広がりフレッシュな酸味が調和。樽感に偏よることなく瑞々しさを尊重し、リッチでクリアーな飲み心地。余韻に広がりのある果実とオークのフレーバー。
合う料理
白身魚のムニエル、グリルチキン、フライ、アクアパッツア、グラタンなど。
マイケル ポザーン ジアポーザ カベルネ ソーヴィニヨン 2019
Giapoza Cabernet Sauvignon /Michael Pozzan Winery
ナパ産のブドウを40%も使用した深みのあるカベルネ ソーヴィニヨン(メルロとのブレンド)
プラムやブラックベリー、砂糖漬けのチェリーの香り。そして黒オリーブ、八角、ブラックペッパー、チョコレート、ローストしたオークのノート。口に含むと濃縮感がありリッチ、それでいて丸みを帯びたなめらかな舌触りで、バランスのとれた酸が厚みのある味わいを包み込む。カベルネ主体だがカチッとした印象はなく、スムースで飲み心地の良さを感じる。アフターに果実とクローブ、ナツメグなどのフレーバー。モダンなつくり、エレガントに仕上がっている。
合う料理
牛フィレ肉のロースト プラムソース、焼き肉、豚の角煮、ゴルゴンゾーラチーズなど。
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自然なナチュラルテイストの造り。"泡"のスペシャリストが魅せる「ドメーヌ ロジェ」
自然なナチュラルテイストの造り。“泡”のスペシャリストが魅せる「ドメーヌ ロジェ」
ドメーヌ ロジェは、ブランケット ド リムーとクレマン ド リムーを手掛けている泡のスペシャリストで、オーナーはシャンパーニュ出身のミシェル ロジェ氏。畑は標高300mのなだらかな斜面の丘に位置しており土壌は粘土と石灰質からなります。過剰な施肥、トラクターによる土壌硬化、除草剤の常用を避け、土を深く耕し、土壌の自然なバランスを保ち病気への耐性を高めるよう工夫を凝らしています。
目指すはピュアな葡萄の味わい。自然なナチュラル テイスト。バニラや木の味ではなく、果実のもつ本来の味わいを表現することをモットーとしています。アシェット誌では度々掲載される実力派ドメーヌです。
ドメーヌ ロジェ クレマン ド リムー テール ド ヴィルロング ブリュット 2019
Crémant de Limoux Terre de Villelongue Brut /Domaine Rosier
香りはフレッシュ フルーティーでリンゴ、洋梨のコンポート、白桃のアロマにシトラス、ビスケット、トーストのヒント。口に含むと爽やかでジューシー。親しみやすく豊かな風味の中にもキリリとした酸がありエレガントで、引き締まったフィニッシュへと導いてくれる。高品質で清々しい、コスパに長けた小気味よい辛口の泡。
合う料理
アペリティフ、揚げ物やフライ、白身魚のソテー、アスパラガスと鶏肉炒め物、寿司など。
産地: フランス ラングドック ルーション
品種: シャルドネ80%、シュナン ブラン10%、ピノ ノワール10%
タイプ: スパークリングワイン 白 辛口
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