セラー・カプサーネス マス・ドニス ブラン 2017
醸造:ステンレスタンク醗酵・熟成。両品種を一緒にステンレスタンクで醸造、マロラクティック発酵は行わず、低温で安定化。
テイスティング・コメント
グリーンがかった淡いストローイエロー。粘性は中程度。洋梨やメロン、マーマレード、ジャスミン、ハーブドレッシングのアロマに、ジンジャーや鉱物、ミネラルのニュアンス。上品な香りで、キレの良いさっぱりとした口当たりが特徴で、柔らかく味わいに厚みが感じられる。酸度は低くしっかりとドライ感、ジューシーな、それでいて過熟感の無いリンゴを思わせ、白い花とハーブの新鮮で心地よいフレーヴァーが絡み合う。活気とともに親しみやすくマイルドな酸味が印象深い。合わせるお料理は、サラダ、シーフード料理、和食、ハム・ソーセージ類、ポテトグラタン、コンテチーズなど。
2019年4月試飲
セラー・カプサーネス
スペイン モンサン地域にあるカプサーネスの設立は1933年、5軒のファミリーが集まりバルクワインを製造してきました。しかし、1975年フランコの独裁政治が終わり、スペインがヨーロッパに解放されると、新設備を導入したヨーロッパ各地のワインに押され、旧式設備によるカプサーネスのワインは生産を諦めざるを得ず、不毛の時代となりました。
そんな中、1995年、カプサーネスに転機が訪れます。バルセロナのユダヤ人コミュニティーからMevushal方法によるコーシャ(ユダヤ教における食事規定)ワインの製造を依頼され、このワインが世界でも最高のコーシャとなり、スペイン有数のワインの一つとなったのです。さらに多様な土壌と標高の高さを利点として、ワインに土壌の特徴を反映したワイン造りを行い独自の高級ワインも開発しました。
こうしてスペイン モンサンのパイオニアとなったカプサーネスはDOモンサンの初代アンバサダーとなり、モンサンを代表する高品質なワインを生み出す生産者としてその地位を確固たるものとしています。