シャトー・フォンレオー 2009
2003年の格付けでブルジョワ・シュペリュール級に格上げされるなど、リストラックを牽引する秀逸シャトー。
テイスティング・コメント
エッジがオレンジがかった濃いガーネット。粘性は高め。カシスやブラックチェリーのアロマに、ブラックペッパー、ミント、タバコ葉、心地よい樽の香りがアクセント。杉や鉛筆、キャラメルのニュアンス、さらに茸や土、ジャーキーの香りが漂う。熟成による複雑さが現れており同時に出所の良さを感じさせる。口に含むと、しなやかでソフト。タンニンは溶け込み味わいは丸く、直線的で、程よく酸が感じられる。10年の歳月を経てもなお上品で艶っぽい。飾り気がなく良い意味で素朴で、ふんわりと広がる香味、あらゆる要素がフィニッシュにかけてまとまっていく。甘美なる余韻をもつ。合わせるお料理は、赤身肉のロースト、牛肉の赤ワイン煮、ビーフシチュー、ジビエ、茸料理、コクのあるチーズなど。
2019年5月試飲
シャトー・フォンレオー
2003年の格付けでブルジョワ・シュペリュール級に格上げされるなど、リストラックを牽引する秀逸シャトー。畑はリストラックの日当たりのよい南斜面にあり、香り豊かで余韻の長い果実味を楽しむことのできる素晴らしいワインを生み出します。
講談社『 BORDEAUX ボルドー 第4版』 ロバート・パーカーJr.著より以下抜粋
尖塔を持つ中央塔がそびえる、左右対称の形が印象的な白いシャトーは、ブケランの小さな村を後にして、レスパールに向かう県道1号線の左手にある。このシャトーは1982年から、近くのシャトー・レスタージュも管理しているシャンフロー家の所有になった。
ワインのスタイルで目立つのは、やわらかで、果実味があり、すぐに飲めるワインだという事で、熟成能力は6~7年に限られている。メルロの高い比率と、6ケ月はオーク樽で、6ケ月は発酵槽でワインを熟成させるという所有者の判断は、結果として、やわらかで丸みのある、すぐに魅力が現れてくるようなワインを生み出した。最近のヴィンテージで最良のものは2000年、1996年、1995年である。