ブールデール・ガロワ ブリュット・ロゼ NV
ドサージュ:0g/l
テイスティング・コメント
鮮やかな、オレンジを帯びたサーモンピンク。持続性のある泡立ち。香りはストロベリーやラズベリー、ピンクグレープフルーツ、ミカン、そしてキルシュに、イチジクなど華やかな印象。さらに八角や僅かなフェンネルの香り、炒ったアーモンドのような香ばしさ。背景にあるミネラルのニュアンスと相俟って洗練された深みが感じられる。口に含むとスムーズで、しなやか。繊細なタッチから味わいは鮮明で、エネルギッシュなインパクト。はっきりとした酸味が感じられ、ボリュームとコク、心地よい緊張感で満たされる。フレッシュで軽快、調和がとれておりほろ苦さが全体を引き締める。合わせるお料理は、オマールのロースト、シーフード料理、中華、オードブル、赤身マグロの刺身やカルパッチョ、鴨肉のロースト ベリーソースなど。
2019年8月試飲
ブールデール・ガロワ
ピノ・ムニエの可能性に挑戦するブールデール・ガロワは、マシフ・ド・サン・テイエリーのプイヨン村に本拠を置くレコルタン・マニピュランです。
シャンパーニュ地方の北部、Massif de Saint Thierry (マシフ・ド・サン・テイエリー)はその遥か昔は海だったこともあり、いわゆる他のエリアと違い⼟壌が浜辺にあるようなサラサラな砂でできています。この⼟壌を”Sablo-Limoneux”サブロ・リモヌと呼びます。所有する畑は5ha。85%ピノ・ムニエ、10%シャルドネ、5%ピノ・ノワールが植えられており樹齢は古く平均で50年、最も古いもので1922年に植えられましたブドウ樹があります。ブールデール・ガロワでは、この稀有なテルワールを守るために自然を生かした栽培にこだわっています。2000年から全ての畑には青草を増やし栽培はビオロジック農法を実践、土壌を尊重したブドウ栽培を心がけています。
ドライ・アイスを使用した醸造
ブールデール・ガロワは非常に珍しい醸造方法を行っています。収穫、圧搾、醗酵の際にドライ・アイスをふんだんに使用します。
収穫時・・・50kgのケースに少なめにブドウを入れ、ケースの底と真ん中、上部にドライ・アイスを入れ込みます。ドライ・アイスが解けると気体の炭酸ガスがブドウを空気から守ります。温度が下がり自然醗酵を止め、酸化しにくくなります。
圧搾時・・・機械の中に、真ん中と上部にドライ・アイスを入れ込みます。パイプまたタンクの中にドライ・アイスを入れ、解けると気体の炭酸ガスがパイプとタンクから空気を出してくれます。最初から空気との接触が無く、ブロン(タンク)も使用しないので、酸化防止剤は無添加となります。(空気とコンタクトがないため、酸化しません。酸化しないと酸化防止剤は必要がありません。ブールデール・ガロワの平均SO2は25mg/L。これはシャンパーニュ地方で非常に低い数字です。)
長い瓶熟成(4年間以上)の後、ブドウからシャンパーニュになったジュースが初めて空気を感じるのは ボトルを開けた瞬間のみです。
また、テロワールの特徴を最大限にたいげんするために全てのキュヴェはドサージュ:0g/lでつくられています。
シャンパーニュ ブールデール・ガロワのスタイル
Pouillon プイヨン村と、Thil チル、Villers-Franqueux ヴィレ・フランク、Hermonville エルモンヴィル のSablo-Limoneux の⼟壌で育った ピノ・ムニエにより、シャンパーニュの独特なフレッシュさとミネラル感を備えた、フーティーなシャンパーニュが生まれるのです。