ブノワ デウ イニシャション ブリュット ナチュール 2018
ドサージュ: 0g/l。
樽発酵・樽熟成。マロラクティック醗酵無し。
テイスティング コメント
ブロンズがかったストローイエロー。香りはリンゴやレモンのコンフィ、マーマレード、カモミール、ベルガモットティー。さらに八角やナツメグ、白檀などスパイスの香りに、アーモンドのような香ばしさ。気品漂うフローラルな印象があり背景に力強いミネラルが感じられる。口に含むとフレッシュで、重心は低くドライ感。繊細な泡の刺激が心地よくしっかりとした構造が感じられミネラルが溢れ出る。小気味良い酸味が緻密さを与え、中盤から厚み、ボディ感が増していく。旨みがじんわりと染み入るように広がりほろ苦さと酸味とのバランスが絶妙のハーモニー。歯切れが良くさっぱりとしたフィニッシュ。ミネラリーで長く続く余韻に果実と優しいオークのフレーヴァーが持続する。合わせるお料理は、魚介のマリネやパスタ、オイリーな肉・魚・海老料理、豆料理、スパイシーな料理など。
2019年8月試飲(2015年ヴィンテージ)
シャンパーニュ ブノワ デウ
「シャンパーニュ ブノワ デウ」は、1787年に設立されたデウ ペール エ フィスの8代目当主ブノワ デウが独自に手掛けるブランド、レコルタン マニピュランです。
マルヌ渓谷の西端に位置するフォソワに本拠を構え、デウ家が所有する畑は13ha。4年以上勤めたシャンパーニュ メゾン ボランジェで木材に対する感受性が高まり樽発酵・樽熟成について熱心に学びました。2000年にブノワはデウ ペール エ フィスに戻り、デウ家が所有する13haの畑の内、1.7haの単一畑をビオディナミ農法で管理。環境を尊重しながら高品質で、純粋なシャンパーニュをつくるべく尽力しています。彼の才能はすぐに開花し、樽発酵の名手としてその名が知られるようになりました。
ブドウ畑には主にピノ ムニエと少量のピノ ノワールが植えられており地元では傑出したテロワールです。ムニエのブドウは、水を得るために硬い粘土質土壌の奥深くに根付いています。
「シャンパーニュ ブノワ デウ」では、単一のブドウ畑から単一のヴィンテージシャンパン“ラ ルー デ ノワイエ”、そして少量の赤と白のコトー シャンプノワを生産し、すべて100%ピノ ムニエで造られています。また2015年から、ムニエとピノ ノワールのブレンドであるシャンパン“イニシャションをリリースしました。
ブノワ デウのスタイルは、美しい緊張感を持った繊細なミネラルと、ムニエ産の魅力的な白い花のアロマを備え、真っすぐでエネルギッシュです。豊かなテロワールを可能な限り最良の方法で表現するためにドサージュは0g/l、もしくは非常に少ない量です。生産本数は極僅かで3000本と満たず日本への入荷も非常に限られています。ヴィニュロンの間でも注目度が高い「シャンパーニュ ブノワ デウ」、地元フランスでも大変入手が困難になっています。