カンポ・アイ・レッチ ルパイア・トスカーノ 2012
収穫はすべて手摘み、9月の最終週から10月の第一週にかけて行います。醗酵は温度コントロールしたステンレスタンクで15日から20日間行います。オーク樽で6〜8ヶ月熟成させます。収穫時から最低でも1年以上寝かせてからリリースします。
テイスティング・コメント
エッジがオレンジがかったガーネット。香りは野性味のあるベリーやチェリーのアロマに、アニスやペッパーなどのスパイスのヒント。そして軽いロースト香に、タバコ、レザーのニュアンス。ほんのり熟成が感じられる。口に含むとスムーズでなめらか。サンジョヴェーゼらしいくっきりとした酸味が印象的で、熟成により輪郭は丸み帯びる。未だフレッシュさを保っておりタンニンも程よく溶け込んでいる。ドライ感がありボディは中庸、ミディアムからフルボディ。やや高めの酸度だが、なめらかで飲み心地がよく、トマトソースを使った肉料理やパスタ、ピッツァなどと相性が抜群。さらにキムチ、スパイシーな料理ともよく合います。
2019年9月試飲
カンポ・アイ・レッチ
カンポ・アイ・レッチは、良質なブルネッロ・ディ・モンタルチーノを手掛けている「レッチャイア」の別ブランドです。
オーナーのマウロ・パチーニはルッカ出身。1982年にモンタルチーノにあるこの醸造所と畑を購入しました。また同時に、フィレンツェ近郊のモンテクッコにも畑を手に入れ、ワイン造りをスタートさせました。ワイン造りに専念する前は、家庭雑貨の輸入や輸出の仕事に携わっていましたが、その頃からワインを造りたいという想いを持ち続けていました。
醸造所はモンタルチーノ村の中心、ヴァッラフリコに位置しています。内陸部のモンタルチーノとモンテクッコの自家畑と海側のマレンマの契約畑の3か所の葡萄を使い、ワイン造りを行っています。3か所の畑の標高は150m~300mの丘陵地帯に広がっています。彼のワインは、「ガンベロ・ロッソ」誌でトレビッキエリを獲得するなど高い評価を受け、また「ワイン・スペクテーター」や「ワイン・アドヴォケイト」でも取り上げられています。