ラ・プレンディーナ ガルダ・カベルネ 2018
熟成:バリックで約8ヶ月間。
カベルネ・フランやカベルネ・ソーヴィニヨンにありがちな青っぽさ、ハーブのニュアンスはほとんど無く、柔らかく熟した果実味が心地よく感じられます。
※2017VTよりI.G.P.プロヴィンシア・ディ・マントヴァからD.O.C.ガルダに昇格しました。それに伴い商品名を「プロヴィンシア・ディ・マントヴァ カベルネ」から「ガルダ・カベルネ」に変更いたしました。
テイスティング・コメント
輝きのある濃いルビーレッド。ラズベリーや、赤や黒のチェリーのアロマに、唐辛子、ブラックペッパーなどのスパイシーな香りが印象的で、スモーキーな樽の香りがアクセント。さらに甘いタバコやカカオの香りに、濡れた石のニュアンスをもつ。口に含むとしなやかでスムーズ。果実味が豊かに広がりタンニンはビロードのようにキメ細やか。14度と高めのアルコール度ながらアタックは比較的優しくスイスイと杯が弾む飲みやすさ。カベルネにありがちな青っぽさを感じさせず果実味が綺麗に広がる。合わせるお料理は、豚・仔羊のロースト、鶏肉のトマト煮、スモークサーモン、茸料理、スパイシーなタイ料理など。
2019年9月試飲(2017年ヴィンテージ)
ラ・プレンディーナ
ヴェネト州のクストーツァの地でワイン造りをするジュリエット・ピオーナと父親が美しい葡萄園を見つけ、1958年に購入しました。カヴァルキーナの畑と、プレンディーナの畑は互いに近く、15kmほどの距離しかありません。どちらの土壌もガルダ湖によって形成されており、気象条件もよく似ています。2つの畑の間には川が流れており、その川によってヴェネト州とロンバルディア州に分かれています。その川は州の境界となるだけではなく、葡萄栽培の文化の違いも表しています。カヴァルキーナでは、土着品種であるガルガネーガやコルヴィーナ、ロンディネッラなどの葡萄を栽培していますが、プレンディーナでは国際品種であるメルロやカベルネ・ソーヴィニヨンを栽培しています。
70haの土地を所有し、50haに葡萄が植えられています。プレンディーナはガルダ湖の南5kmにあります。ガルダ湖は、昼夜の温度差、最適な風通しをもたらし、丘の斜面は赤ワイン用の葡萄に欠かせない太陽の光をもたらします。土壌は混じり合っていて、粘土が主で、他は石灰岩ですが、phは高くなっています。畑は最近になって、D.O.C.に認定されました。オーガニックではありませんが、葡萄1本ごとに葉を見て、1本ごとに手を施しています。「ガンベロ・ロッソ・ヴィーニ・ディタリア2010」で『エノロゴ・オブ・ザ・イヤー』に選ばれたロベルト・フェッラリーニと色々な実験をしています。葡萄を凍らせるというのも、彼の発案です。このエリアで凍らせているところは他にありません。
地元でとても人気のあるピオーナ家のワイン。ヴィンテージによる品質のバラツキは皆無といってよく、その安定感には絶大な信頼をよせることが出来ます。