ヴィニエティ・デル・ヴルトゥーレ トゥファレッロ ネーロ・ディ・トロイア 2018
ファルネーゼが手掛けるプーリアの希少な土着品種
品種特有の香り高さとファルネーゼらしい豊かな果実味
プーリアのカノーザの畑で栽培された葡萄を使用。仕立てはグイヨと伝統的なアルベレッロの両方です。収穫した葡萄は除梗、破砕します。アルコール発酵と醸しは、ステンレスタンクにて約15日間行います。マロラクティック発酵の後、バリックに移し4ヶ月間熟成させます。
テイスティング・コメント
深みのある濃いルビーレッド。香りはブルーベリーやブラックベリー、プラムが溢れ、メントールやスパイスのヒント。さらにダークチョコやコーヒーなど心地よい樽のニュアンスが加わる。口に含むとなめらかなテクスチャー。果実味は濃厚だが、新鮮で上品な酸とのバランスがとれており凝縮した味わいにもドライ感がある。しっかりとしたタンニンが綺麗に溶け込み柔らかな印象。心地よい渋みが余韻まで続き、果実感に繊細なスパイスのフレーヴァーがマッチする。合わせるお料理は、サラミ、赤身肉料理、ハンバーグ、豚の角煮、ローストポーク 赤ワインソース、鶏肉 炭焼きなど。
2019年11月試飲
ヴィニエティ・デル・ヴルトゥーレ
「ヴィニエティ・デル・ヴルトゥーレ」は、アブルッツォを本拠とするファルネーゼ・グループがバジリカータで展開する別ブランドです。
畑は火山灰土壌で、標高500m以上の高い所にあり、冷涼です。アリアニコは晩熟ですが、成長過程では涼しい気候を好むため、適しています。ワイナリー自体も標高600mにあります。グリーンハーヴェストしています。平均樹齢60年で、中には80年のものもあります。晩熟なアリアニコの収穫は11月で、機械を使わず手摘みで行われます。朝の気温は8度位で、標高900mの場所では、雪が降ることもあります。有名になってきて、葡萄を売りに来るようになりましたが、良い農家とは契約して、農協より高い価格で買い取っています。
エノロゴのデニス・ヴェルディッキア氏は、アブルッツォ出身。2年間アルゼンチンで修行し、アルベルト・アンオトニーニに出合ったのが、参加のきっかけです。ここに来るまでは、アリアニコの醸造をしたことはありませんでしたが、皮の薄さと実際に食べてみて、ピノ・ノワールと同じようにやってみようと思ったそうです。ニュージーランドにいた時に学んだピノ・ノワールの醸造についての知識と経験が役立っています。例えば、皮が薄いためポンプを使うと攻撃的なタンニンが出てしまうので、ピノ・ノワールと同じようにポンプを使わないといった具合です。デニスは、「バジリカータは素晴らしいエリア。アリアニコは非常にポテンシャルの高い葡萄。根が地中深くまで這う品種で、ネッビオーロのような力強さがあり、非常に長く熟成出来る。この農協には十分な広さの畑があり、樹齢の古い樹も多い。やりたいことが何でも出来る。是非畑を見てほしい。」と語っています。
「ファルネーゼ」 ルカ・マローニで、幾度となく最優秀生産者に選出される実力派!
価格と品質と両面からの評価による、『消費者向けのイタリアワインガイドの決定版』ともいえる辛口ワイン評価誌『ルカ・マローニ(ANNUARIO DEI MIGLIORI VINI ITALIANI)』で、幾度となく最優秀生産者に選出されるアブルッツォ州を代表する生産者です。ファルネーゼは何度も生産者の頂点に君臨し、数々のワインコンクールで高く評価され国際的にその名が知られています。