ジャン・ルイ・シャヴィー ブルゴーニュ シャルドネ 2017
0.8ha。平均樹齢30年。畑はピュリニー・モンラッシェ村内の国道の反対側にあります。1~3回使用樽で10ヶ月間熟成。極めてコストパフォーマンスの高い、ピュリニー村産のブルゴーニュ・ブランです。
テイスティング・コメント
明るいレモンイエローにグリーンのトーン。香りはレモンやグレープフルーツ、ピーチ、野生の白や黄の花、カルダモン。そしてスパイシーなオークの香りに、特徴的な火打石やミネラルのヒント。なめらかで爽やかなアタック。繊細だが、ミネラルが充実し芯が強く果実味は集約感がある。酸味はキメ細やかでバランスがとれており活気のある心地よい酸度と、中庸のボディ感を携える。伸びやかで包み込むようなテクスチャー。フィニッシュはフレッシュ、余韻は長く洗練されている。合わせるお料理は、海老、魚の網焼きや蒸し焼き、寿司、フグ料理、天ぷら、鶏肉のソテーなど。
2019年11月試飲
ジャン・ルイ・シャヴィー
ピュリニー・モンラッシェ随一と言われたコストパフォーマンスの高さで日本でも人気を博していたジェラール・シャヴィー。2002年、彼の引退に伴って、2人の息子が畑を半分ずつ分割相続して独立しました。
兄ジャン・ルイ・シャヴィーは、清涼感とフィネスに溢れていた父のワインのスタイルを受け継ぎつつ、ピュリニー・モンラッシェならではの豊かなミネラル感や美しい酸といった要素をよりしっかりとワインに表現することを重視し、複雑で気品のある、ミネラルの旨味たっぷりのワインを誕生させました。
それを可能にしたのは、「仕事時間の95%は畑にいる」という畑仕事への入魂。実質的に農薬や化学肥料は使用せず、自然なアプローチによって畑の生態系を守り活性化しています。休日には山に登って、花や野鳥などの写真を撮るのが好きだという根っからの自然志向。やはりよいワインはよい畑から、そして、よい人から、です。
ここ数年、世界各国でとりわけ人気高となっているピュリニー・モンラッシェですが、彼は父の意志を継いで蔵出し価格を低く抑え、圧倒的なコストパフォーマンスを実現しています。そのため各国のインポーターやソムリエの間で奪い合い状態が続いており、日本への割当もなかなか少ないものがあります。
栽培;厳格なリュット・レゾネ。実質的に化学肥料、除草剤、殺虫剤等は一切使用しない。
醸造:厳しく選果。天然酵母のみで発酵。除梗はしない。白はすべて樽内一次発酵。