ホワイトホール・レーン マンチーノ・ランチャトーレ カベルネ・ソーヴィニヨン ナパ・ヴァレー 2014
当主トム・レオナルディーニが“マンチーノ・ランチャトーレ”= 左利きピッチャーとして野球をしていた頃へのオマージュとして名づけられました。
フレンチオーク樽(新樽65%)で27か月熟成。
テイスティングコメント
エッジが赤紫を帯びた深いガーネット。香りは濃縮感がありブラックベリーやブルーベリー、カシスリキュール、桜、ミント、ブラックペッパーのヒント。さらに木樽由来のバニラやモカ、ココアなどの芳しい香りが包み込み、他にタバコ、杉、ナツメグの香り。次第にイチジクのコンフィや煮詰めたプラムのような香りも現れる。口に含むとなめらかで層状のテクスチャー。ボディは厚みがありしっかりとしたタンニンが存在し、キメ細かく力強い味わいの中にフィネスが共存する。懐が広くまろやかな味わい。余韻に果実とオークのフレーヴァー。合わせるお料理は赤身肉のロースト、スペアリブ、ラムチョップのバルサミコソース、すき焼き、マグロの大トロなど。
2019年12月試飲
ホワイトホール・レーン
ナパ・ヴァレーを訪れたことのある人であれば、国道29号線沿いにある街ラザフォードのモダンな黄色いワイナリーの建物に見覚えがあるかもしれません。ホワイトホール・レーンは、1979年のワイナリー設立以来、主にヴァレーフロアの自社畑のブドウを使い、高品質のワインを造り続けてきた歴史ある名門ワイナリーです。畑自体は1800年代後半に開墾され、畑の南側の地域名から名づけられたホワイトホール・レーンは、1993年にレオナルディーニ家によってそのレガシーを受け継がれました。
ワイン愛飲家であるオーナーのトム・レオナルディーニ(Tom Leonardini )はこのワイナリーが売りに出た際、畑のクオリティを確信し購入を即決、このビジネスの成功を心に誓い、家族と共に大きくしていきました。より高品質のワインを目指すべく最新技術を駆使し、自社畑の土壌分析や土の保水量の計測を行い、赤外線カメラによる航空写真でブドウの成長や成熟度を計測するなど様々な方法を取り入れました。これらのハイテク技術の情報に加え、ヴィンヤードマネジャーやワインメーカーらが畑に日々訪れ、実際にその品質や成長を確認することで、高品質なブドウが生産されています。
彼らのたゆまない努力は、ワイン・スペクテイターの年間TOP5に5年間のうち3度も輝き、ワイン&スピリッツの“ベスト・ワイナリー・オブ・ザ・イヤー”に選ばれるなど、その実績が広く認められています。
ホワイトホール・レーンの自社畑はワイナリーのあるラザフォードを中心に6つのうち5つはヴァレーフロアにあり、温暖な気候と砂利の多い土壌を利用し、それぞれの畑に適したクローンや品種を丁寧に選択し、カベルネ・ソーヴィニヨンをはじめ、メルロ、ソーヴィニヨン・ブラン、オレンジ・マスカットなどを栽培しています。
2016年よりワインメーカーに就任したジェイソン・モルトン(Jason Moulton)は、ニュージーランドでワイン醸造学を学んだ後、ナパ・ヴァレー以外にカナダ、フランス(ボルドー地方)、南アフリカなど様々な地域でその研鑽を積みました。Philippe Melkaや David Rameyなど著名なワインコンサルタントとの経験も持ち、オールドワールドとニューワールドの両方の知識や経験をもとに、ホワイトホール・レーンのワインを更なる高みに牽引していきます。