マーティン & アナ・アンドルファー リースリング ハンドクラフティッド 2018
畑: 標高260〜320mにあるプライマリーロックを母岩にレス(黄土質)が被さる畑。
樹齢: 樹齢7年から55年の古樹
醸造: 葡萄を手摘みで選別し収穫。8時間ブドウの皮とともに浸漬後、全房でプレス。自生酵母で発酵、8ヶ月間澱とともに寝かします。50%は大樽で、50%はステンレススティールタンクで醸造。清澄無し、ノンフィルター。
リースリング ハンドクラフティッドは醸造において一切の介入、操作をしていないナチュラルワインです。葡萄そのものの自然なアロマと畑の個性を表現しています。
テイスティング・コメント
ノンフィルター、やや濁りのあるレモンイエロー。香りはグレープフルーツやレモン、パイン、白桃などフレッシュフルーツのアロマが豊かで、次第に花梨や柑橘類の花の香りが広がる。そしてシナモンや生姜などのスパイシーな香りに、スモーキーなミネラルのノートがアクセント。口に含むとフレッシュで、若干ガスを感じるクリスピーな飲み口。もぎたての洋梨や白桃を搾りたてにしたかのようなジューシーな味わいで、キビキビとした酸とのバランスが良い。鮮やかな果実味が口内を駆け巡り繊細にしてシャープ、すっきりとしたキレがある。ナチュラルでピュア、同時にやさしい旨みが感じられる。合わせるお料理は、和食、魚介を中心とした料理、ロールキャベツ、ソーセージと野菜のポトフ、シュークルート、おでんなど。
2019年12月試飲
マーティン & アナ・アンドルファー
『Falstaffファルスタッフ』3つ星格付ワイナリー
オーストリア カンプタール シュトラース村に畑とワイナリーを所有。造り手のマーティン・アンドルファーは1983年生まれの若きヴィントナーです。彼はクロス・ターノイブルクワイン学校を卒業後、ヴァッハウのクノールでインターンシップを経験。それからイタリア フリウリのロンリコ・デル・ニェミツでフルボディの白ワインを小樽で熟成する手法に触れ、高品質の葡萄と造り手の樽の使い方の感性との重要性を学びました。
そしてオーストラリアのアデレイド・ヒルズなど海外でのワイン造りを学んだ後、両親から葡萄畑を引き継ぎ、ワイングート・シュタイニンガーの次女アナとともに「マーティン&アナ・アンドルファー」を設立しました。「世界のベストレストラン 50」で何度も1位を獲得したデンマークのレストラン「nomaノーマ」のワインメニューにオンリストされるなど、特に海外で高い人気を誇ります。
フィロソフィ
自然は最も強い力であるという経験から、アンドルファーでは自然と共に働く事を愛してやみません。土壌は最も賢いものだという知識から、土壌を信じるという決意で取り組んでいます。また、植物は土壌に栄養を与えると信じているから、植物を畑で育てています。ワインメーカーは職人であり、さらには芸術家であると考えています。その仕事には創造力、繊細さ、膨大な量の個性が求められます。オリジン(原産地)と情熱を一体化したワインを作るよう心がけています。