マーティン & アナ アンドルファー アニナ ヴェルデ 2021
1978年に植えられた古樹。レス(黄色質)土壌の畑。
グリューナー フェルトリーナーの果汁は天然酵母にて発酵。そこにリースリングの皮を加え、10日間発酵を行います。グリューナー フェルトリーナーの果汁はワインの味わいに果実味の多様な表現と、複雑性を与えます。一方リースリングの皮はワインの味わいにスパイシーさと旨味を与えます。4ヶ月間、主にステンレススティールタンクで熟成。一部はフレンチオークで熟成されました。清澄無し、ノンフィルター。
醸造において一切の介入、操作をしていないナチュラルワインです。葡萄そのものの自然なアロマと畑の個性を表現しています。
テイスティング コメント
ノンフィルター、やや濁りのある黄金色。香りはフルーティーなフルーツのアロマが魅力的で、マンゴーや白桃、リンゴのコンポート、メロン、レモンパイを想わせる。そして繊細なハーブの香りに、ホワイトペッパー、スモーキーなミネラルのヒント。味わいはフレッシュで程よいボディに、深みを感じるジューシーな果実味が染み渡る。フルーティーさとほろ苦さ、さらにドライ感が絶妙のハーモニー。純粋さを携えたエキゾチックな風味に満ち、旨みある果実味を程よい酸が引き締める。ミネラル感があり、しっかりとした構造。飲み心地はスムーズで、フィニッシュはさっぱりとしている。合わせる料理は、サラダ類や軽いパスタ、魚介料理、おでん、天ぷら、ローストチキン、スパイシーなアジアン料理など。
2019年12月試飲(2018年ヴィンテージ)
マーティン & アナ アンドルファー
『Falstaffファルスタッフ』3つ星格付ワイナリー
オーストリア カンプタール シュトラース村に畑とワイナリーを所有。造り手のマーティン アンドルファーは1983年生まれの若きヴィントナーです。彼はクロスターノイブルク ワイン学校を卒業後、ヴァッハウのクノールでインターンシップを経験。それからイタリア フリウリのロンリコ デル ニェミツでフルボディの白ワインを小樽で熟成する手法に触れ、高品質の葡萄と造り手の樽の使い方の感性との重要性を学びました。
そしてオーストラリアのアデレイド ヒルズなど海外でのワイン造りを学んだ後、両親から葡萄畑を引き継ぎ、ワイングート シュタイニンガーの次女アナとともに「マーティン&アナ アンドルファー」を設立しました。「世界のベストレストラン 50」で何度も1位を獲得したデンマークのレストラン「nomaノーマ」のワインメニューにオンリストされるなど、特に海外で高い人気を誇ります。
フィロソフィ
自然は最も強い力であるという経験から、アンドルファーでは自然と共に働く事を愛してやみません。土壌は最も賢いものだという知識から、土壌を信じるという決意で取り組んでいます。また、植物は土壌に栄養を与えると信じているから、植物を畑で育てています。ワインメーカーは職人であり、さらには芸術家であると考えています。その仕事には創造力、繊細さ、膨大な量の個性が求められます。オリジン(原産地)と情熱を一体化したワインを作るよう心がけています。