ルー デュモン x スタジオジブリ コラボレーション シャルドネ 2021
IGP Pays d’Oc。標高350~500mの粘土石灰質土壌の畑より。平均樹齢15年。ステンレスタンクで発酵後、シュール リーで約半年間熟成。
テイスティング コメント
グリーンがかった淡いレモンイエロー。香りは爽やかなシトラスのアロマに洋梨のコンポート、白い花、タイム、杏仁、石灰的なミネラルのヒント。そして僅かな塩味がありシュール・リーからくるイーストのニュアンスが加わる。口に含むとなめらかで、南仏らしい豊かな果実感。それでいてキメの細かい酸が印象的で味わいは洗練されている。透明感がありピュア。親しみやすさと繊細さを兼ね備えすっきりとしたフィニッシュ。合わせるお料理は、白身魚のカルパッチョ、エビチリ、牡蠣フライ、ロールキャベツ、コロッケなど。
2020年6月試飲(2019年ヴィンテージ)
「スタジオジブリ」と「ルー デュモン」のスペシャル コラボレーション
スタジオジブリのプロデューサーであり、書家としても活躍中の鈴木敏夫氏が、ルー デュモンのワインラベルを手がけました。ラベルの「天地人」「Pinot Noir」「Chardonnay」の文字は、鈴木氏愛用の熊野筆にて書き下ろし。
そしてラベル右下の落款は、アニメーション映画監督、宮崎駿氏によるデザインです。またワインは、仲田さんの友人が醸造長を務めるブルゴーニュのネゴシアンが造った、南仏(IGP Pays d’Oc)産の作品からのタンクセレクションです。ピノ ノワールは、洗練された果実味に加えてほのかな樽香が楽しめるもの。シャルドネは南仏らしい、フルーティーでコクのあるものをセレクトしました。(仲田さん談)
ルー デュモン
仲田晃司氏。大学生時代にアルバイト先のフレンチレストランでワインに出会い、「いつか自分の手でワインを造ってみたい」という夢を抱いた青年は、1995年、頼るつてもなく単身渡仏。フランス語の勉強をしながら各地の醸造家の門を叩いて修行を重ね、2000年7月7日、ブルゴーニュの地にルー デュモンを設立しました。
仲田さんのワイン造りを特徴付けているのは、まさしく日本人職人的と言うべき、周りがあきれるほど細部まで徹底的にこだわる仕事への執念です。仕込むワインのテロワールや個性を研究し尽くした上で、樽の選定眼や熟成方法を駆使してワインを磨き上げます。
2003年5月、在りし日のアンリ ジャイエ翁より「自分自身のアイデンティティをワインに表現せよ」との薫陶を受け、「日本人であるということ」「自然と人間に対する真摯な尊敬の念」の象徴として、「天 地 人」が生まれました。
「ワインを通じてアジアの架け橋になれればと願っています」という仲田さん。現在ルー デュモンのワインは、日本、韓国、台湾、中国、シンガポールといったアジア諸国を中心に販売されています。(2008年8月、ジュヴレ シャンベルタン村に念願の自社カーヴを取得)