グラッソ フラテッリ バルベーラ ダルバ マチネ 2015
樽熟成に向くと判断した良い年のみ造られる特別なキュヴェ
平均樹齢: 15年。樽熟成に向くと判断した良いヴィンテージにしか造らない特別なワインです。225Lのバリックの1年樽で12ヶ月熟成、その後、大樽に移し2~3ヶ月寝かせています。口当たりはやわらかくスムーズ。プラムやブルーベリーを思わせる心地よい果実味が感じられ、深みのあるパワフルなスタイルです。因みにマチネとは、方言で「早起きする人」のこと。樹や房の状態を見るために早起きして、畑に行き、よく働くことです。
テイスティング コメント
エッジが赤紫がかった濃いガーネット。香りは濃縮感が漂い、熟したプラムやブラックチェリー、リコリスのアロマが魅力的。そしてシナモンやペッパーなどのスパイス、ハーブの香りに、バニラやチョコ、タバコ、土などの複雑なニュアンスをもつ。口に含むとスムーズでなめらか。バルベーラらしいしっかりとした酸を感じながら果実味は濃厚で、タンニンはこなれており質感がある。野性味のある赤や黒のベリーやチェリーを想わせ、エキス分が充実し、それでいて味わいはドライ仕立て。一見パワフルな印象だが、口当たりが良く突出した長い余韻へと誘ってくれる。またアルコール度数は15度と極めて高い。合わせるお料理は、仔羊や鴨肉のロースト、ジビエ、ミートソース料理、ラザニア、熟成チーズなど。
2020年7月試飲
グラッソ フラテッリ
グラッソは、葡萄園を愛した3つの世代の歴史と言えます。農園は、1900年に祖父であるヴァレンティーノによって設立され、彼の息子であるエミリオが継ぎ、セラーへ設備投資をしてきました。現在は、アルフレッドとルイジが品質重視の個性的なワインを生み出しています。畑は14haあり、いずれもトレイゾに位置し、「カシーナ ヴァルグランデ」と「ブリッコ スペッサ」のふたつに分けられます。毎年50,000本のワインを生産しています。畑は大変日当たりの良い場所に位置します。エノロゴにはジャンフランコ コルデロ、アグロノモにはアレッサドロ ボヴィーノを雇っています。
栽培方法
ルイジとアルフレッドは、自然環境を大切に考えており、EUの有機農産物に関する規則である2078/92CEEを遵守しています。土壌の分析をして、農薬の散布は極力避けるようにしています。銅と硫黄はできる限り使用しません。ビオで認可されているものしか使っていませんが、ビオの申請はしていません。農薬の散布は、土壌の分析した後、必要が有る時のみ使用しています。
「インターナショナルワインセラー」、「ルカ マローニ ベストワイン年鑑」や「イ ヴィーニ ディ ヴェロネッリ」など著名なワイン専門誌にて掲載されています。