ドメーヌ ド ラ モルドレ ラ ルミーズ ド ラ モルドレ ロゼ 2019
手頃な価格で有名生産者の南仏らしいロゼを楽しめる
収穫量は50hl/ha、収穫は手摘みで行います。石灰質と少し粘土の混じった砂利質の土壌で葡萄の平均樹齢は9年です。100%除梗し、破砕せず圧搾します。鮮やかで透明感があるロゼカラー、花のアロマをはじめイチゴやレッドカラントなどの赤い果実やシトラスのアロマが感じられます。
テイスティング コメント
明るいコーラルピンク。バラ、フローラルなアロマと、ストロベリーやチェリー、シトラスなどのフレッシュフルーツの香り。ハーブやミネラルのニュアンスが、その鮮やかなアロマを引き立たたせます。味わいは爽やかでジューシー。すっきりとした飲み口ながら、果実味はふくよかです。仄かな苦みが心地よく、酸味はまろやかでバランスがとれ、絶妙の甘辛度。スパイスのニュアンスが余韻を引き伸ばしてくれます。シーフード料理や前菜などと相性が抜群です。他に生ハムや鶏胸肉のソテー、パスタ、ピッツァなど。
2020年7月試飲
ドメーヌ ド ラ モルドレ
コート デュ ローヌ南部のスーパースター、クリストフ デロルムは、ローヌ河右岸のタヴェルで最も注目されている生産者のひとりです。1987年に父親のフランシス デロルムによって設立されたのですが、それ以前はフランシスとともに、原子力発電所の防護服を作る仕事をしていました。ある時、フランシスに、「ワインを造りたいか?」と聞かれて、クリストフは「私は自然が好きだし、土が好きだからやってみたい!」と言ったそうです。1989年に父親が交通事故にあって以来、クリストフが中心となって、タヴェル ロゼ、シャトーヌフ デュ パプ、リラック、コート デュ ローヌなどの見事なワインを産出しています。感性でワイン造りをしており、マニュアルは一切無く、ヴィンテージ毎に醸造方法は異なります。
現在63haで栽培していますが、10ha借りている畑があり、‘11年からは自社畑100%にする予定です。シャトーヌフとタヴェルの古い樹齢の畑は、馬を使って耕しています。機械では根を傷つけてしまう可能性がありますが、馬はデリケートに扱うことが出来ます。クリストフ デロルムは、僅か10年そこそこで一流生産者の仲間入りを果たしただけでなく、多くの生産者から尊敬されています。ドメーヌ名となっている「モルドレ」とは、ラベルにも描かれているヤマシギのこの地方でのニックネームです。
※2015年 クリストフが心臓発作で死去。現在はクリストフの兄ファブリス氏を中心に家族と信頼を置けるスタッフが一丸となり、モルドレの味わいを守り続けています。