ボデガ ラス セパス シェヘラザード 2018
⼥性向けに、⾮常にエキゾチックな⽩ワインを造りたいという考えから⽣まれました。「シェヘラザード」は、千夜⼀夜物語の語り⼿となる⼥性の名に由来します。千夜⼀夜物語はアラビアン ナイトとも呼ばれ、作中のアラジンやシンドバッドなどの物語が有名です。
熟成: フレンチオーク樽(225L アリエ産)で4ヶ⽉
テイスティング コメント
鮮やかなイエロー/ゴールド。完熟した桃やアプリコット、メロン、洋梨のコンポートなど豊かなフルーツのアロマが印象的。そしてスパイス、ハーブの香りに、木樽からくる優しいバニラのヒント。口に含むとスムーズで、程よい膨らみがあり充実した果実感で満ち溢れる。たっぷりとした凝縮した味わいながらエレガントなスタイルにまとめ上げ、含んだミネラルときめの細かい酸味がバランスよく交わっている。時間の経過とともにややオイリーな質感も感じられ円やかなコクが余韻まで続く。合わせるお料理は、タコのガーリックオイル炒め、アヒージョ、オイスターの鉄板焼き、香草を使った白身肉のソテー、ハモン セラーノ、天ぷらなど。
2020年7月試飲
ボデガ ラス セパス
ボデガス ラス セパスは、リオハの中心都市であるログローニョから南25㎞、リオハ アルタの降水量が少ない地域に位置します。
『代々続くこの土地の限られた生産だが、上質な土壌と環境を自然派ワインという形で、兄弟で作り届けたい』という、若きオーナー兄弟(兄サンティアゴ(畑担当)と弟アルベルト(醸造家))の想いから、1995年よりオーガニック農業を開始。認定を受けた葡萄を用いて2003年にワイナリーを立ち上げました。
畑の合計敷地面積は52ヘクタールですが、周辺地域に区画ごとに複数所有し、土着品種マトゥラナ ブランカはウルニュエラ近くに有する約4～5ヘクタールの畑で生産されています。有機栽培の葡萄からワインをつくる為、除草剤や合成農薬は使用せず、殺虫剤の代わりに合成性フェロモンを使用するなど、次世代の発生を抑制する方法を採用しています。収穫は全て手摘みで行い、葡萄への負荷を最大限減らすため垂直型空気圧式圧搾機を使用。腐敗を防ぎ、香りと味わいを損なわないように絞り出します。
また畑と併設する農場でも自然環境に配慮し、共存を理念に、乾燥地帯の害虫が少ない環境の下、オーガニックの葡萄を栽培するのに適している事に着目し、オーガニックワインをつくっています。土壌と環境の自然的生命力を大切にし、最大限ワインに還元する為の努力を日夜惜しまず、葡萄畑や品質管理に拘っています。葡萄栽培・ワイン醸造はもちろん、パッケージまでオーガニックを貫く新進気鋭のワイナリーです。
⼥性向けに、⾮常にエキゾチックな⽩ワイン「シェヘラザード」
⼥性向けに、⾮常にエキゾチックな⽩ワインを造りたいという考えから生まれた、「シェヘラザード」。ワイン名の「シェヘラザード」は、千夜⼀夜物語の語り⼿となる⼥性の名前に由来します。
妻の不貞から女性不信となったシャフリヤール王は、毎日新しい女性と結婚しては翌朝には処刑することにしていました。そして処刑した女性が3000人に達したとき、王は大臣の娘であるシェヘラザードと結婚します。知恵に富んだシェヘラザードは、王に毎晩物語を聞かせては『続きはまた後日』と言い、王の興味を惹くことで自分を殺させませんでした。これが千と一夜続きました。王に聞かせた物語には人の教訓が含まれておりシェヘラザードは王を見事に改心させたのです。その後シェヘラザードは王の正妻になりました。
ぜひ、物語を思い浮かべながらお楽しみください。
たっぷりとした凝縮した味わいながらエレガントなスタイルで、知的なニュアンスも醸し出しています。
