ゴーストランナー アングラフテッド レッド 2019
熟成: フレンチオーク
テイスティング コメント
艶のある濃いルビー。香りはラズベリーやブルーベリー、ブラックチェリーのジャム、ブラックペッパー、シナモン。そしてナツメグやバニラの香りにタバコ、焦がしたようなスモーキーな香りがアクセント。口に含むとスムーズでなめらか。豊かな味わいが口中に広がりシルキーなタンニンが綺麗に溶け込んでいる。アルコール分が充実し14.5度と比較的高いが、親しみやすさとエレガントさを合わせ持つスタイリッシュな味わいに仕上がっている。緻密で、上品なオークが縁どるフレッシュな味わい。余韻も長く深みと複雑さが感じられる。合わせるお料理は、ラムや鶏肉のロースト、ハンバーグ、焼き鳥、焼き肉、ソース系のお料理など。
2020年10月試飲(2018年ヴィンテージ)
ゴーストランナー ワインズ
ゴーストランナーはカリフォルニアで家族経営を行うワイナリー、グレイソン セラーズの1ブランドです。近年大企業の独壇場となっている低価格帯のカリォルニアワインですがグレイソン セラーズでは家族経営である事を活かし、手頃で高品質かつ手作り感のあるワインを生み出しています。
ゴーストランナーに使用される葡萄は、ナパ ヴァレーやソノマより内陸に位置する州最大のワイン産地、セントラル ヴァレー内のローダイの畑から収穫されます。AVA認定されているローダイはセントラル ヴァレーの中でも標高が高く、昔から葡萄栽培が盛んで100年の歴史を持つ栽培農家も少なくありません。そういった農家では古木のジンファンデルが残っており、ジャンシス ロビンソン著書『世界のワイン図鑑』では、「カベルネが秀逸だが、古木のジンファンデルがローダイの伝統的な強みである。」と評しています。
ゴーストランナーでは、ローダイの栽培農家より樹齢15年~55年の葡萄を購入し、10%程が自根のジンファンデルの樹から収穫されています。
醸造コンサルタントは、かつてフランシスカンやクインテッサ、ロバート モンダヴィなどでワインメーカーを努めたラリー レヴィンが担当。ワイナリーでは一つのワインだけを造ることにフォーカスしており、ラリー レヴィンが100%の力を注いだワインとなっています。