ドメーヌ ハイツ ロシャルデ ポマール プルミエ クリュ レ リュジアン 2018
醸造: 0.43haの東向きの畑。斜面下部は酸化鉄が多く上部は石が多い。全房発酵。澱を攪拌しながら12ヶ月樽熟成。ダークベリーやアニス、湿った土のようなアロマにミネラルを感じる味わい。絹の様な滑らかさと味わいのバランスに優れたワインです。
テイスティング コメント
ルビーに紫のトーン。グラスに注いですぐはスパイシーなバニラやクローブ、シナモン、スモーク香。次いでブラックベリーやチェリー、プラム、ドライハーブ、ペッパー。はじめは少しおとなしいが、ひしひしと果実香が強まっていく。そして湿った土やミネラルのヒント、複雑さや深みを感じる。口に含むと濃密で、ふっくら広がるジューシーな味わい。繊細にしてしっかりとした構造を持ち、なめらかなタンニンが心地よく広がる。リッチさもあり飲み応えが十分。すぐ飲むのであれば早めの抜栓かデカンタージュがおすすめ。合わせるお料理は、鴨やラム肉のロースト、ジビエ、スパイスを効かせた肉料理など。
2020年10月試飲
ドメーヌ ハイツ ロシャルデ
ワイナリーの歴史を紐解くと1857年にまで遡り、フィロキセラ害によって売りに出ていた畑をジョルジュ ロシャルデが購入した事が全ての始まりです。1983年にジョルジュの孫娘ブリジットがクリスチャン・ハイツと結婚し、ハイツ ロシャルデの名でブドウ栽培を始めました。収穫したブドウは全てボーヌのメゾン ジョセフ ドルーアンに販売していましたが、ブリジットの息子アルマン ハイツが醸造学を学び、2012年から家族が所有する畑の一部区画でブドウ栽培を始めました。
その後、ドメーヌ ハイツ ロシャルデを設立し、2013年ヴィンテージを初めてリリースしました。テロワールを最大限に引き出すため、畑ではビオディナミを実践しています。糖と酸のバランスが最大限に取れたところで収穫し、ピノ ノワール、シャルドネ双方とも全房発酵を行います。これにより複雑性や凝縮感が増すと考えています。軽くプレスした後、ほぼ濁った果汁のまま澱と共に樽で約一年間熟成させます。毎年少しずつ畑を増やしながら意欲的にワイン造りを行っており、ブルゴーニュの未来を担う若手醸造家としてジャシス ロビンソンも注目している期待の新星ワイナリーです。