アルマン ハイツ ムルソー グリュヤッシュ 2020
醸造: 自社畑。0.30haの畑はより粘土が多く、石の比率は低い。タンクにてアルコール発酵後、澱を攪拌しながら12ヶ月樽熟成。上品な白や黄色の果実や柑橘類のアロマとミネラルの香り。ふくよかな果実味は瑞々しく、バランスの良い後味が続きます。
テイスティング コメント
グリーンがかったレモンイエロー。香りはフレッシュで、グレープフルーツやレモン、パイン、柑橘類の花、ミネラルのヒント。そしてヘーゼルナッツや仄かな蜂蜜の香りに豊富なスパイスの香りが立ち上る。口に含むとなめらかで、ふくよかな果実感。調和のとれた綺麗な酸とたっぷりとしたミネラルを感じストラクチャーがある。純粋な瑞々しさ。アペラシオン特有のパワフルさに繊細さを兼ね備え、まさに近代的ムルソー。スムーズで澄み切った美しさ、まとまりのある酸の余韻が印象的。合わせるお料理は、鶏胸肉のソテー、鴨肉のロースト、網焼きのオマールや伊勢海老、フグ、天ぷら、チーズフォンデュなど。
2020年11月試飲(2018年ヴィンテージ)
ドメーヌ ハイツ ロシャルデ / アルマン ハイツ
ワイナリーの歴史を紐解くと1857年にまで遡り、フィロキセラ害によって売りに出ていた畑をジョルジュ ロシャルデが購入した事が全ての始まりです。1983年にジョルジュの孫娘ブリジットがクリスチャン ハイツと結婚し、ハイツ ロシャルデの名でブドウ栽培を始めました。収穫したブドウは全てボーヌのメゾン ジョセフ ドルーアンに販売していましたが、ブリジットの息子アルマン ハイツが醸造学を学び、2012年から家族が所有する畑の一部区画でブドウ栽培を始めました。
その後、ドメーヌ ハイツ ロシャルデを設立し、2013年ヴィンテージを初めてリリースしました。テロワールを最大限に引き出すため、畑ではビオディナミを実践しています。糖と酸のバランスが最大限に取れたところで収穫し、ピノ ノワール、シャルドネ双方とも全房発酵を行います。これにより複雑性や凝縮感が増すと考えています。軽くプレスした後、ほぼ濁った果汁のまま澱と共に樽で約一年間熟成させます。毎年少しずつ畑を増やしながら意欲的にワイン造りを行っており、ブルゴーニュの未来を担う若手醸造家としてジャシス ロビンソンも注目している期待の新星ワイナリーです。