フェラトン ペール エ フィス コート デュ ローヌ ヴィラージュ ルージュ プラン ド デュー 2018
醸造: 果梗を全てはずし、コンクリートタンクにて約4週間ピジャージュとルモンタージュを行いながらマセラシオン。その後ステンレス タンクにて約12ケ月熟成。
グルナッシュの可愛らしさが全面に出たキャラクターです。飲みやすさと満足感が見事に両立したコストパフォーマンス抜群の出来に仕上がっています。名ばかりの安いシャトーヌフ デュ パプを飲むのなら是非ともこのワインを飲んで頂きたいおすすめの1本です。
テイスティング コメント
輝きのある濃いルビー/ガーネット。香りはフルーティーかつスパイシーで、赤や黒のベリーやチェリー、リコリス、ブラックペッパー、爽やかなガリーグのヒント。口に含むとなめらかで豊かな果実味で満ち溢れる。集約感があり尚且つピュア。15%の高いアルコール分ながら非常にスムーズな口当たりで、しっとり艶やかなテクスチャー。タンニン分も程よく純粋で、バランスのとれた味わい。飲み心地の良いエレガントな余韻をもつ。合わせるお料理は、赤身肉料理、仔羊の煮込み、レバにら炒め、スパイシーな料理など。
2020年11月試飲
フェラトン ペール エ フィス
フェラトンは1946年に創立され、エルミタージュやクローズ エルミタージュなどに約20haの畑を所有する生産者です。
4世代にわたりタン レルミタージュの町で質の高いワインを造り続けており、1998年に4代目サミュエル フェラトンの代に、同じくタン レルミタージュに拠を構えるローヌの名手シャプティエとパートナーシップを組む様になります。ミシェル シャプティエ氏とシャプティエの醸造家アルベリック マゾワエールがワイン造りの監督を始め、その品質をより一層向上させました。
上級キュヴェはシャプティエ同様にビオ ディナミを実践し『土壌の持つポテンシャルを最大限に引き出す』というミシェル シャプティエの哲学が存分に発揮されています。
現在フェラトンのオーナーはミシェル シャプティエ氏です。2013年からは新築した新しい醸造所で醸造を行っています。シャプティエ社は会社規模が大きいため、少なからず利益を追求しなければいけない部分から価格はやや高め、また経営陣の意向もありミシェル シャプティエ個人の思想が100%反映し辛い状況にありますが、フェラトンはミシェル個人が所有するワイナリーのため、ミシェルの哲学を十二分に反映した醸造を行い、また利益も抑え非常に高いコストパフォーマンスを発揮します。
シャプティエとは
シャプティエ社はギガルやシャーヴ、ペラン等に並ぶローヌの有力生産者として知られています。テロワールの表現を最大限に引き出す為に『全てが土壌と葡萄樹にある』を基本姿勢とし、ビオ ディナミを実践し、上級キュヴェに関してはモノ(単一) セパージュにこだわります。
ロバート パーカーは度々シャプティエのワインに高評価を与え、『これ以上に並外れたワインを造り出すワイナリーは世界中探してもほとんどない』『ミシェル シャプティエがこの地球の輝く、煌めく光のひとつになったことはまぎれのない事実である』と賞賛を与えています。