フェラトン ペール エ フィス ヴィオニエ 2017
醸造: 圧搾後48時間コールドセッティング(発酵までの間、果汁を落ち着かせ一時低温状態にて保管する方法。それにより澄んだ風味や熟成能力を増幅することができます)。ステンレスタンクにて発酵。翌年の春に瓶詰め。
アプリコットや洋梨、マーマレードなどの華やかな果実の香り。口中では、花崗岩土壌の特徴であるフレッシュさや丸みが感じられます。
テイスティング コメント
グリーンがかった明るいレモンイエロー。香りはアプリコットや桃、洋梨、オレンジ、スミレ、ホワイトペッパー。そして石やミネラルの香りに、少しオイリーなニュアンスを感じる。フレッシュなアタック。それでいて柔らかく繊細な酸に支えられた豊かな果実味が広がりジューシーかつドライ感。バランスのとれたエレガントなスタイルで果実のスパイシーさが心地よいアクセント。余韻にミネラルのほろ苦さ。合わせるお料理は、エビグラタン、アヒージョ、オリーブオイルをつかった料理、唐揚げ、エスニック料理など。
2020年11月試飲
フェラトン ペール エ フィス
フェラトンは1946年に創立され、エルミタージュやクローズ エルミタージュなどに約20haの畑を所有する生産者です。
4世代にわたりタン レルミタージュの町で質の高いワインを造り続けており、1998年に4代目サミュエル フェラトンの代に、同じくタン レルミタージュに拠を構えるローヌの名手シャプティエとパートナーシップを組む様になります。ミシェル シャプティエ氏とシャプティエの醸造家アルベリック マゾワエールがワイン造りの監督を始め、その品質をより一層向上させました。
上級キュヴェはシャプティエ同様にビオ ディナミを実践し『土壌の持つポテンシャルを最大限に引き出す』というミシェル シャプティエの哲学が存分に発揮されています。
現在フェラトンのオーナーはミシェル シャプティエ氏です。2013年からは新築した新しい醸造所で醸造を行っています。シャプティエ社は会社規模が大きいため、少なからず利益を追求しなければいけない部分から価格はやや高め、また経営陣の意向もありミシェル シャプティエ個人の思想が100%反映し辛い状況にありますが、フェラトンはミシェル個人が所有するワイナリーのため、ミシェルの哲学を十二分に反映した醸造を行い、また利益も抑え非常に高いコストパフォーマンスを発揮します。
シャプティエとは
シャプティエ社はギガルやシャーヴ、ペラン等に並ぶローヌの有力生産者として知られています。テロワールの表現を最大限に引き出す為に『全てが土壌と葡萄樹にある』を基本姿勢とし、ビオ ディナミを実践し、上級キュヴェに関してはモノ(単一) セパージュにこだわります。
ロバート パーカーは度々シャプティエのワインに高評価を与え、『これ以上に並外れたワインを造り出すワイナリーは世界中探してもほとんどない』『ミシェル シャプティエがこの地球の輝く、煌めく光のひとつになったことはまぎれのない事実である』と賞賛を与えています。