パラダックス プロプライエタリー レッド ワイン ナパ ヴァレー 2018
絹のように滑らかなタンニンとともに長いフィニッシュを造り出す、リッチで贅沢なワイン。
熟成: 仏産樽で18 ヵ月間熟成 (新樽 40%)
テイスティング コメント
深みのあるガーネット。熟したブラックチェリーやクランベリー、カシスのアロマに、ユーカリ、クローブ、ナツメグ、ペッパーのノート。そしてトーストやチョコの香り、次第に紅茶のニュアンスがただよう。口に含むとなめらかで、濃厚。アルコール分が充実し、力強い味わいながら柔らかく、キメ細かなタンニンと上質な酸が見事に調和。シルクのような舌触りで流れるようなテクスチャー。リッチさと親しみやすさが共存し、魅力的で長く続く余韻が印象的。合わせるお料理は、牛やラム肉のロースト、スペアリブ、角煮、ソースを使った料理など。
2021年10月試飲(2017年ヴィンテージ)
パラダックス
目指すは世界基準の “ スーパー カリフォルニア ”
パラダックスはダックホーン ヴィンヤーズが手掛けるブランドです。
スーパー トスカーナを代表とする、カベルネ ソーヴィニヨンとその国固有の品種をブレンドするスタイルに賛同し、カリフォルニア固有品種であるジンファンデルをブレンド。世界基準のスーパー カリフォルニアを目指すプロジェクト、それが「パラダックス」です。
世界的なメジャー品種カベルネ ソーヴィニヨンと、カリフォルニアの土着品種ジンファンデルとが融合し、力強い果実味と且つ優美なタンニンを持つレッド ワインになりました。ナパ ヴァレーのカベルネ ソーヴィニヨンとジンファンデルのブレンド ワインに専念するワイナリーはナパ ヴァレー広といえどもパラダックスだけです。
ワイン名のパラダックスとはペア オブ ダックスをもじった造語で、ファースト ヴィンテージの1994年からフロントラベルには一貫して『つがいの鴨』が描かれています。2011年ヴィンテージから大空をはばたく鴨の躍動的なデザインになりました。
ワインメーカーは2014年からドン ラボード氏。ルイジアナ生まれのドンはオーストラリアにあるブドウ栽培学とワイン醸造学の名門校チャールズ スタート大学を卒業後、オーストラリア国立ワイン・ブドウ産業センターでアシスタント ワインメーカーとなったのを皮切りに、米国に帰国後トレフェッセン ファミリー ヴィンヤーズでエノロジスト、フランシス コッポラ ワイナリーでアシスタント ワインメーカーを経て2011年にダックホーン社にデコイのアシスタント ワインメーカーとして入社、その後ワインメーカーに昇格。2014年から2019年までの間、パラダックスのワインメーカーを務めています。2019年11月からはカーディフ スコット=ロビンソンがワインメーカーに就任しました。
ダックホーン ヴィンヤーズ
「ナパのメルロと言えばダックホーン、ダックホーンと言えばナパのメルロ」
ナパ メルロを世に知らしめた立役者
ダックホーンはナパ ヴァレー セントヘレナの北に、ダンとマーガレットのダックホーン夫妻により1976年に設立されたワイナリーです。今でこそ「ナパのメルロと言えばダックホーン」と言われるようになりましたが、北米で最高のナパ ヴァレーワインの生産者としての地位を確立するために40年もの歳月を費やしてきました。当時ブレンド用品種としかみなされていなかったメルロを、主体にしたワインで見事に大成功を収め、メルロは今日に至ってもダックホーンを代表するワインとして高い評価を受けています。
はじめはカベルネ ソーヴィニヨンとメルロからのスタートでした。ともに1978年が最初のヴィンテージで、次いで1982年にソーヴィニヨン ブランを、そして2012年にはシャルドネが加わりました。これまでの経験を活かし、伝統を重んじながら、品質への追求を続けさらなる発展を目指しています。