バローネ コルナッキア モンテプルチアーノ ダブルッツォ 2018
生産者のセラーで特別にボトル熟成させ、よりタンニンを柔らかくしてからリリース
10月中旬に収穫します。除梗して、発酵前に1週間マセラシオンを行い、その後ステンレスタンクで15~20日発酵させます。30hLのスラヴォニアンオークの樽で8~10ヶ月熟成させます。その後、3ヶ月瓶熟させます。かすかに甘さを感じる力強さと、熟成できるたくましさ、またしなやかさ、なめらかさもあります。
熟成: 30hLのスラヴォニアンオークの樽で8~10ヶ月。
テイスティング コメント
濃いガーネット。香りはブラックベリーやドライプラムなどの果実香とハーブ、クローブなどのスパイス、軽いロースト香。味わいはなめらかで甘さを抑えたドライ仕立て。力強く洗練された果実味と、熟成により溶け込んだ柔らかなタンニンが絶妙のハーモニー。滋味深さがあり熟成に向いた上級レベルを彷彿させる。まさに飲み頃で、まろやかなコクが心地よい。合わせるお料理は、赤身と白身の肉料理、野菜、茸料理、パスタやピザなど。
2021年12月試飲(2016年ヴィンテージ)
バローネ コルナッキア
ヒュー ジョンソン ポケット ワイン ブック2017: 優良生産者として掲載。
100%コッリーネ テラマーネ D.O.C.G.の指定区域から
コルナッキア家が所有する畑は全てモンテプルチアーノ ダブルッツォ コッリーネ テラマーネD.O.C.G.に指定された区域に入っています。アブルッツオ州全体からD.O.C.G.に認定されたエリアは、北部の丘陵地のみ。このことからもコルナッキア家の所有する畑がとても良いことが分かります。また、コルナッキア家がD.O.C.G.に申請するのは、所有する60~62haの内、最良の5haのみです。
世代交代による改革で、伝統的なアイデンティティを残しつつ、高いエレガンスを追求
ピエロ コルナッキアから、カテリーナとフィリッポへと世代交代をして、ワイン造りにさまざまな改革が行われました。
主な変更点は、
- ワインは、温度管理して、マセラシオンの期間を長くした。またデレスタージュにより、タンニンがエレガントで滑らかになった。
- ロータリーファーメンターを導入した。内部にプロペラが付いており、マストをゆっくり回し、常に果帽をワインと接触させる。白はスキンコンタクトに使用。
- コンサルタントのアゴスティーニのアドバイスで、全ての工程で厳しい手順を決める。タンクや樽からの分析をより多く行い、それぞれに合ったブレンドする。
- 新しい密閉式のプレス機、フィルターシステムやボトリングラインを導入。
飲み頃になってから出荷
日本に輸出するワインは、意図的にリリースを遅らせ、カンティーナでボトル熟成をしています。生産者にとっても、弊社にとってもリスクのある方法ですが、コルナッキアのような伝統的なスタイルのワインには、ボトル熟成が必要だと考えるからです。