アルマン ハイツ ヴォルネイ プルミエ クリュ サントノ 2019
醸造:豊富な石灰質土壌、斜面の下部にはアルゴヴィアン期のマール、バトニアン期の鉄分を含む石灰の石が広がる。100%全房発酵、16ヶ月樽熟成(新樽20~40%)。
バラの花びらのような繊細なアロマ。熟した苺のような甘さが魅力的で、上質なタンニンと滑らかなフィニッシュを備えています。
テイスティング コメント
落ち着いたルビー / 淡いガーネットの外観。熟したプラムやストロベリーなどの濃密な果実香にスミレ、バラ、ほのかにスパイスのニュアンスが折り重なる。そしてクローブ、紅茶、カカオ、軽くローストしたオークのノート。味わいはなめらかでジューシー。現時点で多少若さがあるが、早熟で、既に美味しさが表れている。口当たりが丸く非常に柔らかなテクスチャー。魅力的な甘さを携え伸びやかに口内を満たしていく。上品な愛らしさに溢れた一本。ゆったりとしたひと時に。余韻の長さが突出している。二日目、樽感がより馴染み味わいに深みをもたらしている。合わせるお料理は、牛や鴨肉のロースト、鶏肉の照り焼きやシチュー、もつのトマト煮、しゃぶしゃぶ(胡麻だれ)など。
2022年2月試飲
ドメーヌ ハイツ ロシャルデ / アルマン ハイツ
ワイナリーの歴史を紐解くと1857年にまで遡り、フィロキセラ害によって売りに出ていた畑をジョルジュ ロシャルデが購入した事が全ての始まりです。1983年にジョルジュの孫娘ブリジットがクリスチャン・ハイツと結婚し、ハイツ ロシャルデの名でブドウ栽培を始めました。収穫したブドウは全てボーヌのメゾン ジョセフ ドルーアンに販売していましたが、ブリジットの息子アルマン ハイツが醸造学を学び、2012年から家族が所有する畑の一部区画でブドウ栽培を始めました。
その後、ドメーヌ ハイツ ロシャルデを設立し、2013年ヴィンテージを初めてリリースしました。テロワールを最大限に引き出すため、畑ではビオディナミを実践しています。糖と酸のバランスが最大限に取れたところで収穫し、ピノ ノワール、シャルドネ双方とも全房発酵を行います。これにより複雑性や凝縮感が増すと考えています。軽くプレスした後、ほぼ濁った果汁のまま澱と共に樽で約一年間熟成させます。毎年少しずつ畑を増やしながら意欲的にワイン造りを行っており、ブルゴーニュの未来を担う若手醸造家としてジャシス ロビンソンも注目している期待の新星ワイナリーです。