ブノワ ショヴォー プイィ フュメ ラ シャルメット 2022
キンメリジャンのマール土壌が力強いワインを生み出します
畑はサン タンドラン村に位置し、面積12ha、標高200mの南～南西の斜面にあります。キンメリジャンのマールとヴィレールの石灰岩が混ざる土壌。収量は60hL/ha。葡萄は、ニューマティックプレスで柔らかく圧搾。16度で48時間置き、澱引きします。発酵前のスキンコンタクトはしません。選別酵母を使い、16度に温度管理したステンレスタンクで2～3週間発酵させます。マロラクティック発酵は行わず、ステンレスタンクで澱と共に6～8ヶ月熟成させます。その間、バトナージュは行いません。清澄し、軽くろ過して瓶詰め。口に含むとシルキーで集約があり、豊かな風味が広がります。余韻は非常にフレッシュです。
テイスティング コメント
光沢が美しいグリーンがかった淡いイエロー。香りは新鮮な柑橘系果実やアプリコットにサンザシ、レモングラス、ホワイトペッパー。そしてスモーク、ミネラルのニュアンスが深みを与える。味わいはフレッシュでリッチ。豊かな果実味に十分なミネラルを感じキリリと引き締まった酸が全体をバランスよくまとめ上げる。軽快で、なおかつエレガント。次第にふくよかさが増していく。すっきりとしたフィニッシュで余韻が長め。熟した果実と花のフレーヴァーが心地よく広がる。合わせるお料理は、サラダ、シーフード、甲殻類、ホタテのマリネ、天ぷら、鶏のから揚げなど。
2022年5月試飲(2019年ヴィンテージ)
ブノワ ショヴォー
元詰めまでの道のり
プイイ フュメのサンタンドラン村で1800年代末頃から5世代続くワイン生産者です。祖父の時代は、牧畜を主業としていたため、畑は栽培農家に折半耕作をしてもらい、葡萄は地元の農協へ売っていました。ブノワは、家が代々農家だったため農学を専攻し、葡萄栽培に限らず農業全般を学びました。学生時代にワインを研究しブルゴーニュ、モンペリエにて知識を深めました。
ワイン造りは素晴らしい
現在、ブノワは畑仕事からワイン造りまでの工程を担当しています。ワインの仕事については、「葡萄栽培からワインが飲まれるすべての工程に携われる素晴らしい仕事。自分たちのワインを飲んで頂くお客様と出会えるのも大変興味深い。」と語ります。妻のエマヌエルは主に事務仕事を手伝い、プロモーション等で夫を支えています。
畑、栽培、収穫
現在、所有する畑は12haの自社畑と3haの賃貸の畑を合わせて合計で15haです。賃貸の畑も土地を借りているだけで、苗は自分たちで植えているので、実質的な自社畑です。栽培する品種は、14.5haがソーヴィニヨン ブランで、0.5haがコトー デュ ジェノアのピノ ノワールです。土壌のタイプはキンメリジャンのマール(泥灰岩)、シレックス、粘土石灰質など様々です。平均樹齢20年で、5～30年の間です。肥料は、オーガニックコンポストと砕いた葡萄の枝です。農薬は、ボルドー液のみ使用しています。機械摘みは一気に収穫出来ることから、検査の結果を最終段階のぎりぎりまで待ち、良い状態を把握してからの収穫が可能となります。収穫は機械で一気に摘み取ります。人工酵母で発酵しています。
