ニーノ コスタ ロエロ アルネイス サルン 2019
醸造: ステンレスタンク発酵、同容器内シュール リーにて6か月熟成。
標高:348m 南向き斜面
土壌:砂質粘土質土壌
評価
2019VT ガンベロ ロッソ: トレ ビッキエーリ獲得
テイスティング コメント
淡い麦わら色 / ライトゴールドの外観。香りは洋梨やグレープフルーツ、ライムなどの柑橘類にハーブ、白い花を想わせるフルーティーかつフローラルなアロマ。味わいはフレッシュで丸みがあり程よくボディが感じられる。凝縮感のある充実した果実味に、バランスのとれたクリーンな酸味。果実由来の繊細な甘みを感じながら(もちろん辛口だが)、しっかりとした骨格をもつ。爽やかでエレガント、すっきりとしたフィニッシュ。アフターフレーバーにはエキゾチックな果実感に心地よい塩味、ミネラルのようなほろ苦さ。合わせるお料理は、アクアパッツァ、アスパラガス、鯛のハーブグリル、野菜・白身魚のフリット、冷しゃぶなど。
2022年5月試飲
ニーノ コスタ
ワイナリーの歴史は、20世紀初頭に初代のジェピンが現在の畑の一部を購入したところから始まります。その後、2代目のステファニーノによりワイナリーの基礎が確立されました。現オーナーのアレッサンドロは、トリノ大学で醸造学を学んだ後、フランスやアメリカにて見聞を広め、2007年に実家に戻り父親とともに栽培、醸造を行うようになります。2009年に経営を引継ぎ、自身が主導でワイナリーの改修を行い、より細やかな温度管理や熟成が出来るよう設備を導入、更に醸造工程も変更するなど更なる品質向上に努めています。
所有する畑は標高200 – 400mに位置し、アルネイスが栽培される畑は砂質と石灰質が入り混じった土壌になっています。栽培では除草剤や害虫の駆除剤などは一切使用せず環境に配慮した自然なワイン造りを心掛け、醸造面ではブリッコ デル ククやバローロのネグレッティなどピエモンテを中心に多くの顧客を持つルカ カラメリーノ氏をエノロゴに採用。彼の、各区画の特徴を正しく理解しロエロのテロワールを尊重する姿勢、そしてそれぞれの区画に適したアプローチはニーノ コスタの品質の高さに繋がっていす。