ヴェレノージ ニンファ 2021
「葡萄の女神」を表現した創造性溢れるワイン
「ニンファ」は葡萄の女神を表現しており、ある理想にインスパイアされて造ったそうです。それは生き生きとして魅力に溢れ、大きな将来性を持つ若い女性。ラベルには、彼女の軽やかなダンス、そして 人々をワインに惹きつける彼女の魅力を表現しています。女神から湧き上がる“波”は、輝きのある色合いと、このワインの香りを表し、この印象的なエチケットも、飲み手の想像力を掻き立ててくれます。モンテプルチアーノとカベルネ ソーヴィニヨン、メルロ、シラーのブレンドで創造性あふれる1本です。
葡萄はオッフィーダとカステル ディ ラーマにある自家畑のもの。畑の標高は200~250m、土壌は粘土と石灰岩です。栽植密度は5,000本。発酵は小型のステンレスタンクで行います。品種ごとにマセラシオンの期間が異なり、メルロは15日間、シラーとカベルネは20~25日、モンテプルチアーノは30日間です。熟成は300Lのフレンチオークの新樽で18~24ヶ月行います。熟成が終わるころに品種別に仕込んだワインをブレンドし、ボトリング後、3ヶ月寝かせます。
テイスティング コメント
紫がかったルビーレッド、深みのある色調。香りは完熟したブラックベリーやチェリー、カシスリキュールのアロマにリコリス、ブラックペッパー、グラファイト、タバコ、バルサムのノート。持続性のある芳香、濃縮感が漂う。味わいはなめらかで濃厚な果実感。インパクトのある力強い果実味だが、非常に繊細で上質なタンニンが溶け込んでおりしっとりとした質感を生む。リッチで、柔らかなフルボディ。エキス分に富んだジューシーな風味があり一見親しみやすいが、明確な構造を持っており丸みのあるシルキーなタンニンが層状の深みをもたらしている。魅力的でモダンテイスト、アフターの余韻も長い。合わせるお料理は、サラミ、赤身の肉料理、ミートソースのリゾット、ボロネーゼ。
2022年5月試飲(2019年ヴィンテージ)
ヴェレノージ
ヴェレノージは、イタリアのアドリア海沿岸のほぼ中心に位置するマルケ州のアスコッリ ピチェーノ地方でワイン造りを行う、注目を集める生産者です。父の自家用のワイン造りを小さい頃から手伝っていたエルコレが、抑えきれない情熱とともに始めたワイン造りは徐々に拡がり、現在では105haもの葡萄畑となりました。かつては「無口な職人エルコレ」というイメージでしたが、今は20名の若いスタッフが協力して品質向上に努めるチームとなっています。エルコレはテイスティングやワインの総合管理を行い、個々のワインには担当者がいて、全ての決定はスタッフ全員で行っています。
2002年6月から、トスカーナ出身のトップエノロゴ、アッティリオ パリをコンサルタントに迎えました。かの著名なワイン評論家ロバート パーカー Jr.は「ワイン アドヴォケイト、152」で、アッティリオ パリの参加について『重要な動き』として言及し、『マルケ南部のリーダー的生産者となりつつあることを確信している。』と書いています。
日当たりのよい斜面の畑から注意深くデリケートに栽培された葡萄を、各ワインのタイプにとって、最もアルコール含有量が適当となる糖度の時期に収穫します。また、ワインへの醸造は生産サイクルの重要なプロセスです。畑での作業の結果を十分生かすため、コンピュータ管理された温度コントロールした醸造方法、ソフトでデリケートなダメージをもたらさないプレス、ワインの種類によって様々なサイズや種類のステンレスタンクやオーク樽を使い分ける熟成が、色、味、ブーケ、アフターがパーフェクトなバランスの品質につながります。
ロッソ ピチェーノの最良の生産者として掲載
エルコレのワインはすでに国内外で高く評価され、ヒュー ジョンソンの「ポケットワインブック」ではロッソ ピチェーノの最良の生産者として、イタリアワインのガイドとして名高い「ガンベロ ロッソ」でも好評価を得ています。ほとんどのイタリアワインが集う展示会ヴィニタリィの品評会や、その他国内外の品評会でも毎年のように受賞しています。