ジャン ペリエ エ フィス サヴォワ ピノ ノワール キュヴェ ガストロノミー 2020
畑はショターニュとジョンジューといったブルジェ湖の北側だけでなく、サヴォワ峡谷にもあります。手摘み収穫。ニューマティックプレスで圧搾し、20度に温度管理したタンクでデブルバージュします。3週間発酵させます。熟成はステンレスタンクで4~5ヶ月行います。瓶詰後3ヶ月寝かせてからリリースします。繊細でスパイシーなタンニンがあり、バランスが取れています。
評価
2020 ワイン スペクテーター 2021.10.15: 90点獲得
テイスティング コメント
落ち着いた色調のルビーレッド / 暗赤色。慎ましくも満ち足りたフルーツのアロマが印象的で、赤いチェリーやベリー、ブラックベリーにスパイス、スモーキーなミネラルのノート。口に含むとなめらかでソフト。香り同様に繊細で独特の滋味深さ。旨みがあってピュア、ゆったりと満たしていく。シルキーなテクスチャーで、スパイシーさが心地よいアクセント。主張し過ぎずバランスがとれた味わいで料理に寄り添ってくれる。
合う料理 白身の肉料理、シャルキュトリ、牛フィレや鴨肉のロースト、治部煮、肉じゃが、串揚げなど。
2022年7月試飲
ジャン ペリエ エ フィス
「ワイン スペクテーターTOP100」に選出されるサヴォワの実力派生産者
1853年 カセラン ペリエ(Catherin Perrier:1820年生まれ)は、サンタンドレ レ マルシェにセラーを購入しモン グラニエの山の麓で葡萄栽培を始めました。その後、引き継いだ息子のクロード=エミリー ペリエ(Claude-Emilie Perrier)は新たにセラーを購入し、フィロキセラ禍で失われた葡萄畑を再開しました。葡萄栽培者であり営業でもあった彼は、造ったワインを騾馬にひかせてカフェの店主たちへと売り歩いきました。
1920年 クロード=エミリーの息子、ジャン ペリエ(Jean Perrier)が引き継ぐと、葡萄畑とセラーを拡張し、その後ジャンの息子、ジャン=ヴィクトール ペリエ(Jean-Victor Perrier)時代には、サヴォワで最初にボトル売りをするワイン生産者となりました。
1964年 ジャン=ヴィクトールの息子であり、現オーナーのジルベール ペリエ(Gilbert Perrier)が引き継ぐと、ボトリングラインに投資を行い、1時間あたり2,000本のワインがボトリング可能となり生産量を増やすことに成功。その後もワイナリーに意欲的と投資を行い現在は1時間あたり6,000本ボトリング可能な設備を所有しています。
現在は、ジルベールの息子3人、フィリップ(Philippe)、クリストフ(Christoph)、ジレ(Gilles)が中心となってワイン造りをしています。
評価: ヒュー ジョンソン「ポケット ワイン ブック 2019」で、アビム、アプルモンの試すべき生産者として掲載されています。