ジャコモ グリマルディ バローロ 2018
テルロとラヴェーラの2つのクリュのブレンド。甘みを感じさせるほど熟したフルーツはとてもまろやかな口あたりですぐ飲んでもその美味しさを充分に味わえます。やわらかく、オークの香りと完熟ブドウが織り成す複雑な風味をもつ素晴らしいワインです。
醸造・熟成: ステンレスタンクで発酵、大樽12ヶ月&バリック(新樽25%)12ヶ月熟成後、ステンレスタンクでブレンドし8ヶ月
評価
2017VT ワイン スペクテーター: 92点獲得
2017VT ヴィノス: 91点獲得
2017VT ワイン アドヴォケイト: 91点獲得
テイスティング コメント
落ち着いたガーネット。プラムやチェリーの甘やかな香りと甘草、タール、シナモンなどのスパイスのノート。そして茶葉、タバコ、土、エスプレッソの香り。味わいは円やかで幾分ふくよかなボディ。しっかりとした構造ながら驚くほどに柔らかく、シルキーなタンニンと果実味がきれいに馴染んでいる。力強さと繊細さの融合、たっぷりとした旨みがあり同時に温かみも感じる。アフターの広がりも素晴らしく、スモーキーなヘーゼルナッツやモカ、しっとりとした余韻に酔いしれる。
合う料理、ローストビーフ、牛肉煮込み、ジビエ、キノコ料理など。
2022年7月試飲(2017年ヴィンテージ)
ジャコモ グリマルディ
ジャコモ グリマルディは、バローロ村で1930年に設立されたワイナリーです。現当主はフェルッチョ グリマルディ。自社元詰の初ヴィンテージは1996年と、バローロの生産者としては比較的新しい造り手です。それまではネゴシアンにワインを販売するのみでしたが、1990年代中頃にバローロボーイズの立役者であるマルク デ グラツィアとの出会いからフェルッチョは本格的にバローロの生産に取り組み始めました。グリマルディが祖父の代から所有する最も重要な畑レ コステは、バローロ村を代表するクリュのひとつです。ルチアーノ サンドレーネやジュゼッペ リナルディも同クリュを所有していますが、このクリュを単独で瓶詰しているのはジャコモ グリマルディのみになります。
近年は、古くから親密な関係にあるパオロ スカヴィーノのアドバイスの下、イタリアを代表するワイン評価誌ヴェロネッリにてスーパー トレステッレを獲得するなど目を見張る成長を見せています。フェルッチョは断言します。『樽の味を感じるワインは失敗作だ』と。その言葉通り、彼のワインはバリックを使用するも、樽の味を感じさせない果実と透明感、そしてエレガンスを兼ね備えています。そのポリシーを胸に、レ コステとソット カステッロ ディ ノヴェッロのふたつのクリュを生み出しています。グリマルディの手にかかればリリース直後から柔らかさが感じられる作品となります。レ コステに加え、非常に豊かな香りが全面に広がり、砂質土壌由来の柔らかさが特徴のソット カステッロ ディ ノヴェッロも驚くべき存在感です。