ザ マスコット レッド ワイン ナパ ヴァレー 2017
畑はオークヴィル&ナパ ヴァレー(ハーラン グループが使うナパ ヴァレー各地区の畑)。ハーラン エステート、ボンド、プロモントリーの葡萄の若木～15年樹と、トップワインのセレクション後の樽がブレンドされます。
醸造: コーリー エンプティング(ワイングローイング ディレクター)&ハーラン グループチーム。ハーラン・グループの各ワイナリーで醸造されたワインが持ち寄られブレンドされます。
発酵: 木樽、コンクリート、ステンレス タンク
熟成: 仏産225ℓ樽(新樽を含む)=ハーラン&ボンド、ストッキンジャー大樽=プロモントリーで熟成(約3年)。最終ブレンド、瓶詰後18か月を待ってリリース。
しなやかなタンニンと生き生きとした酸が、透明感を連想させ、フレッシュな果実がたっぷりと味わえます。コアに強いエネルギーを内包しじわじわと旨味の要素が染み出してきます。ハーラン グループの血統に忠実な高貴さと偉大さを持ちながら、親しみやすさも演出します。
テイスティング コメント
落ち着いたルビーレッド / ガーネット。香りはカシス、ブラックベリー、プラムのアロマにペッパー、ミント、ローズマリー。そしてタバコ、なめし革、温かな大地の香り。さらにバニラやコーヒー、トーストなど芳しいオークのノートがアクセント。口に含むと層状で、かつまろやか。濃厚な果実味ながらまとまりがよく、タンニンはキメ細かくしっかりとした骨格を形成。カチッというよりはやさしく気品が感じられる。ドライ感があり程よくビター。スタイリッシュな美しいフォルムで長く続くアフター。
合う料理 牛・仔羊のロースト、ジビエ、熟成したハードチーズなど。
2022年9月試飲
ザ マスコット (ハーラン ファミリー)
『子供の頃から、ハーランの畑で遊びまわり、葡萄を手でつまみ、樹から直接もぎった葡萄を食べて育ちましたが、実際に私がワインを造ることに情熱を注ぐことになるとは思っていませんでした。皆様ご存知の通り、私の家族はハーラン ファミリーとして素晴らしいワインを長年造り続けており、私はまだこのビジネスに入ったばかりです。しかし、数年前から興味本位で初めていたことが、私がこのワイン業界に入るきっかけになるとは思いもよらないことでした。2008年から正式にリリースされ、2012年からは収穫から、ワイン醸造、ブレンドに至るまで、私自身がハーラン チームと共に経験を積み始めました。
このプロジェクトの初めは、ハーラン ファミリーの造るワインの中で、ハーランとしてリリースせず、売却する若木からのワインの樽をいくつかセレクトし、ハーラン チームの指導の下、自分でブレンドし、家族や友達と楽しんでいたものです。名前もラベルもありませんでした。2008年ワイン名、ラベルが決まり、正式リリースとなりました。
2020年からは、ハーラン グループ200年構想の一環として、年々クオリティが高くなるハーラン、ボンド、プロモントリーの若木、～15年樹齢程の葡萄をザ マスコットとして生産を一定量まで造る。更に各ワインの上級セレクションを厳格にし、そのセレクション以外のハイ クオリティのワインもザ マスコットにブレンドし、根底からハーラン グループを支えるワインに進化させ、役割を明確にし、価格の見直しも行なわれました。』(2代目当主 ウィル ハーラン談)
ハーラン、ボンドのラベルの絵は、19世紀後半から20世紀前半にアメリカで証券やお札の為に制作された大変精巧な作りの芸術品で、証券やお札の用途で制作されましたが、実際に使われることなく、官から民に下げ渡されたもので、デザインの権利はハーラン グループが所有しています。
ザ マスコットのラベルに描かれている犬の絵は、1900年代前半ピッツバーグにあったファーマーズ デポジット ナショナル バンクの証券に描かれていた犬の図案で、犬種はイングリッシュ ブル テリア、名前は「プリンス」と呼ばれ、現在、その版権はハーラン・グループが買取り、ワインのラベルとして使用しております。
カリフォルニア 垂涎のカルトワイン、ハーラン エステート
初リリースから間もなくしてカルトワインの称号を与えられたハーラン エステート。権威あるワイン評価誌ワイン アドヴォケイトにて、幾度となく100点満点を獲得し、今やカリフォルニアワイン最高峰、その地位を不動のものにしています。直近のヴィンテージでは2015年、2016年と驚異の100点を連発!さらにはロバート パーカー氏が選ぶ2016年の最も傑出したワインとして、ワイン オブ ザ イヤーの第1位を獲得するなど、その勢いはとどまるところを知りません。
ハーラン エステートは「世界の偉大なワインに匹敵するワインを生み出す」ことを目標に、不動産業で一財を築いたビル ハーラン氏が1984年にオークヴィルに設立しました。畑はオークヴィル西の丘に位置し伝説のオークヴィル ベンチランドの上、標高の高い場所(海抜68から374 m)にあります。97haある所有地のおよそ15%がブドウ樹で覆われ等高線にそった段々畑です。カベルネ ソーヴィニヨン、メルロ、カベルネ フラン、プティ ヴェルドが植えられておりこれらの品種からも分かる通りに、目指すはボルドー メドックの頂点に君臨する5大シャトーです。
『カリフォルニアに一級シャトーをつくること。最高品質と偉大で長命なワインを一貫して生産すること』が彼自身、ビル ハーラン氏に課せられた使命であると捉えています。
