カイアッファ ケリノス ネーロ ディ トロイア 2022
ケリノス Kerinosは彼らの故郷であるチェリニョーラ Cerignolaのギリシャ語名。国際品種を中心にカイアッファの哲学、技術を生かしたオーガニックワインを生産しています。
醸造: 9月中旬から10月初旬に手摘み収穫したぶどうを除梗、圧搾。ステンレスタンクで天然酵母のみで皮と共に20-25日の発酵、マロラクティック発酵を行い、シュール リーを行います。
テイスティング コメント
ルビーレッドの外観。香りはプラムやブラックベリー、ラズベリーなどの果実のアロマにラベンダーやミント、ほのかなスパイスのノート。口に含むとなめらかなテクスチャー。濃縮感のある果実味に調和のとれた酸味。柔らかなタンニンとのバランスが良く、飲みやすい印象がある。ふくよかで柔らかく中庸のボディ感。アフターは繊細で、果実とスパイシーさが一体となる。
合う料理 ハム、サラミ、ソーセージ、ハンバーグ、ローストポーク、鶏肉料理など。
2023年1月試飲(2019年ヴィンテージ)
カイアッファ
プーリア州北部、かつては小麦の一大生産地として栄えた街チェリニョーラ。母なる大地が 育んだこの地で、先代より引き継いだ葡萄畑から高品質オーガニックワインのボトリングを始めたのが2015年。いまでは5男1女の6人兄弟が団結し、質より量を重視していたプーリア北部にあって、テロワールと葡萄品種の個性を生かしたワイン生産を続けています。
彼らは何よりも自然との共存を大切にし、畑では農薬など一切使用せず、完全オーガニッ ク栽培を心がけています。ハイレンジワインのラベルには昆虫が描かれていますが、それらは肥沃な畑に取って欠かすことのできない存在。昆虫を含んだ自然への敬意が込められています。
カイアッファの葡萄畑
カイアッファにとって葡萄畑は「自然の劇場」。与えられた土壌、土地への敬意を失わず、 バランスを崩すことのない栽培を行っています。海岸から数kmの位置にある畑は砂を含ん だ粘土質土壌で、力強く、海のミネラルあふれる葡萄が生まれ、丘陵地帯にある石灰質土壌の畑からは土壌由来のミネラル豊かな葡萄が生みだされます。
カイアッファが考える、偉大なワインを造るのに必須な要素は「葡萄畑、土壌、人」の3つ。 大地から与えられた畑、土壌のバランスを決して壊さず、その特徴を最大限に表現するよう 最良の醸造方法を行います。葡萄品種、畑の特徴毎に醸造を変えるのもそのためです。プーリアの伝統も継承しつつ、未来を見据え新しい醸造技術を用いてワイン造りを続けています。