シャトー ラ トゥール カルネ 1999
テイスティング コメント
深みのある、濃いガーネット。香りはカシス、ブラックチェリーなど黒果実のアロマにスミレ、スパイス、スモークのノート。クローブやタール、タバコ、スプレッソ、チョコレートと芳ばしい。味わいはふくよかでしなやかなタンニン、酸度はやや低くバランスがとれており緻密な印象。柔らかな口当たりの中に芯がしっかりと存在し、内なる力を秘め、集約感がある。古典的で、力強さと美しさを兼ね備えたボルドー。良き熟成を経ている。
合う料理 ラム肉のステーキ、ローストビーフ、茸料理、熟成チーズなど。
2023年2月試飲
シャトー ラ トゥール カルネ
講談社「BORDEAUX ボルドー 第4版」ロバート・パーカーJr.著より抜粋
ラ・トゥール・カルネはサン=ローランにあり、1855年の格付けに加えられはしたが、ほとんど無名のままである。この美しいシャトーは全面的に修復され、濠をめぐらせた中世の城を誇る。ここのワインは、私の見るところでは、1960年代の広範囲にわたる植え替えの影響をかなり受けている様ようだ。比較的最近のヴィンテージ、特に2001年と2000年は有望である。ベルナール・マグレの肩入れと、右に出る者のないエノロジスト、ミシェル・ロランの専門技術を導入したことで、ここはじっくり注目していくべきシャトーである。
所有者 ベルナール マグレ
ベルナール マグレはボルドーワインを語る上で重要な人物の一人として知られています。銘醸シャトー パプ クレマンやシャトー ラ トゥール カルネなどを所有し、ミシェル ロランをコンサルタントに迎え、それらのシャトーの品質を再興させてきました。その功績はボルドーだけに留まりません。フランスのラングドックやスペイン、南米、カリフォルニアなどでも精力的にワイン造りを行っており、高品質なワインを数多く世に送り出しています。
今回入荷分は1999ヴィンテージになります。ベルナール マグレ所有となったのは1999年といわれていますが、2000年説もあります。果たして・・・