アルマン ハイツ ポマール クロ ボデ 2019
醸造:リュジアンの下にある小さなクリマ。シルトと粘土がバランスよく混ざる土壌。100%全房発酵、14ヶ月樽熟成(新樽 20~40%)。
クラシックなポマールを生み出す区画です。暖かい年は抽出を抑え醸造期間を短くする事によって苦みのある粗野な仕上がりならないように気を付けています。
テイスティング コメント
柔らかなルビー / 紫のトーン。香りはストロベリーやラズベリー、バラを思わせる華やかなアロマ。そして甘草、シナモン、ペッパーなどのスパイスのノート。土、鉄っぽいニュアンスも感じる。味わいはまろやかでリッチ。ミネラルを伴うしっかりとした構造の中、力強さと繊細さを兼ね備えシルキーなテクスチャー。ふくよかな果実味はピュア、酸とのバランスがとれており、じんわりと広がる旨みがある。フィニッシュはエレガント。
合う料理 鴨・ラム肉のロースト、ジビエ、豚肉の生姜焼き、ウナギの蒲焼など。
2023年2月試飲
ドメーヌ ハイツ ロシャルデ / アルマン ハイツ
ワイナリーの歴史を紐解くと1857年にまで遡り、フィロキセラ害によって売りに出ていた畑をジョルジュ ロシャルデが購入した事が全ての始まりです。1983年にジョルジュの孫娘ブリジットがクリスチャン・ハイツと結婚し、ハイツ ロシャルデの名でブドウ栽培を始めました。収穫したブドウは全てボーヌのメゾン ジョセフ ドルーアンに販売していましたが、ブリジットの息子アルマン ハイツが醸造学を学び、2012年から家族が所有する畑の一部区画でブドウ栽培を始めました。
その後、ドメーヌ ハイツ ロシャルデを設立し、2013年ヴィンテージを初めてリリースしました。テロワールを最大限に引き出すため、畑ではビオディナミを実践しています。糖と酸のバランスが最大限に取れたところで収穫し、ピノ ノワール、シャルドネ双方とも全房発酵を行います。これにより複雑性や凝縮感が増すと考えています。軽くプレスした後、ほぼ濁った果汁のまま澱と共に樽で約一年間熟成させます。毎年少しずつ畑を増やしながら意欲的にワイン造りを行っており、ブルゴーニュの未来を担う若手醸造家としてジャシス ロビンソンも注目している期待の新星ワイナリーです。