ドゥラモット ブリュット NV
NVブリュットでもコート デ ブランのシャルドネが50%も占めるのは、さすがメニルのメゾンならでは。デリケートでエレガンス溢れ、なおかつしっかりとしたボディが究極のバランスをもたらします。まさに万能。
テイスティング コメント
淡いゴールド / レモンイエローの色調。香りはシトラス、白桃、青リンゴなどフレッシュフルーツのアロマと白い花、スパイス、スモークのノート。そしてバタースコッチやビスケット、パンを思わせる香しさ。口に含むと瑞々しく繊細な発泡が心地よく、まろやかで充実感がある。鮮やかな酸とミネラルが織りなすしっかりとした構造をもち、中枢となる骨格はシャルドネに起因する。ピノ ノワールはコクと深みを、ピノ ムニエはしなやかさを与え、バランスがよくエレガントに仕上がっている。際立つフレッシュさ & なめらかなタッチ!
合う料理 ナッツ類のサラダ、シーフードの前菜、白身魚のフリット、海老のロースト、甲殻類料理、和食など。
2023年4月試飲
シャンパーニュ ドゥラモット
ドゥラモットは1760年創業のシャンパーニュ メゾンです。創業者フランソワ ドゥラモットの長男ニコラ ルイはマルタ騎士団のシュヴァリエ(騎士)であり、1824年にアルトワ伯シャルル フィリップが国王シャルル10世として即位した際には、商事裁判所長官として参列し、レジオン ドヌール勲章を受けています。今日のドゥラモットは、その拠点をコート デ ブランのグラン クリュのひとつ、ル メニル シュール オジェ村に置き、あの幻のシャンパーニュ、「サロン」の姉妹メゾンという位置づけを担っています。
サロンは単一品種、単一クリュ、単一収穫年のシャンパーニュのみを生産し、この100年間にリリースされたのはわずか30数ヴィンテージ。それが幻のシャンパーニュといわれる所以ですが、リリースされない年のブドウがドゥラモットに使われています。それゆえ、当然ながらサロンとの近似性が散見でき、クラマン、アヴィーズ、オジェ、ル メニル シュール オジェのシャルドネがアッサンブラージュされたブラン ド ブラン ミレジメに至っては、プチ サロンと感じてしまうほどの気品と複雑味を堪能できます。
ル メニル シュール オジェをはじめコート デ ブランのグラン クリュで収穫されたシャルドネの、ピュアな風味がメゾンのアイデンティです。瓶内熟成期間はブリュットNVでさえ30〜36ヶ月と長く、ブラン ド ブランNVでは4〜5年も澱と一緒に寝かせられます。
洗練されたスタイルをもつドゥラモットは、食前はもちろん、昨今の素材を重視したフランス料理や伝統的な日本料理とともに、十分食中酒として楽しめるシャンパーニュといえるでしょう。