フェウド・アランチョ カントドーロ 2020
醗酵:ステンレス・タンク/主醗酵後、ステンレス・タンクにてマロ・ラクティック醗酵
熟成:オーク樽熟成 16ヶ月(225L、フランス産)その後8ヶ月瓶熟成
テイスティング コメント
紫がかった濃い目のルビー。深みがあり、粘性は中程度より高め。香りには熟したブラックベリーやラズベリー、カシス、プラム、赤い花、スパイス、メンソールが混じり合い、やさしい樽香が包み込むように広がる。鮮度があり、フルーティなアロマを尊重し、ミネラルのニュアンスが洗練さを与える。アタックはソフトでなめらか。エキス分豊かな果実味で濃厚、ふくよかなボリューム感で満たされる。ネロ・ダーヴォラらしいフルーティさ、心地よい酸味が感じられ、カベルネ·ソーヴィニヨンの特徴的なノート、骨格、芯の強さを備える。タンニンは丸く、柔らかなテクスチャ、まろやかなコクを備えたフルボディ。太陽の恵みをたっぷりと受けた芳醇な味わい。合わせるお料理はボロネーゼやトマトソースベースのパスタやピッツァ、ハンバーグ、赤身肉のグリル、サラミ、赤身のマグロのお刺身などがオススメ。
フェウド・アランチョ
シチリアで、およそ1,000haという広大な2つのエステイトからなる、2001年設立のワイナリー。前身のワイナリーは1904年から在りましたが、『シチリアの恵まれたテロワールから生まれた、単一品種からなるリッチで上品なワイン』を造るべく、新しいプロジェクトの元に生まれ変わりました。豊かな自然を活かすべくEMASという環境管理制度を導入、加えて醸造面でも5人のワインメーカーから成るチームとHACCPやBRCという品質管理体制を徹底。このようにして生まれた高品質でリーズナブルなワインは、多方面の専門誌で高い評価を受けています。
優れた「環境条件」
1.シチリア島という環境・・・紀元前8世紀頃からブドウ栽培が行われ、起伏に富んだ地形、豊かな日照量、気温や降水量などブドウ栽培に最適な条件がそろっています。
2.広大な自社畑・・・ラグーザ地区とサンブーカ地区の異なる2ヵ所に畑を所有しており、その総面積は950haという広大な敷地だからこそ実現できるメリットがあります。
優れた「企業理念」
1.明確なコンセプト・・・フェウド・アランチョには、「最高のコストパフォーマンス・ワインの提供」と「料理との相性の良いワインを造る」という明確なコンセプトがあります。白ワインは「繊細な個性」を、赤ワインは、「濃厚でエレガンス」。ただ単に濃いワインではなく、飲み手のことを考えた、食事と共にあるワインを目指す彼らのワインは既にアメリカで高い人気を博し、シチリア・ワイン・ブランドでアメリカ市場NO.1を獲得しています。
2.グリーンマネージメント・・・「ワインは自然の産物」。フェウド・アランチョは一大プロジェクトですが、自然を犠牲にして利益を追求するものではなく、「自然との共存」をもとに考えられたプロジェクトです。そのため、EMAS(Eco Management Audit SchemeEU、欧州連合の環境管理制度)の認証も取り、ブドウ栽培・醸造方法・施設運用も自然に沿った方法を取り入れています。
数々の実績が証明
フェウド・アランチョのワインは、著名なワイン評価誌「ワイン&スピリッツ」や「ワイン・エンスージアスト」でも評価が高く、トップ100ベスト・バイにも選出されています。また、毎年のように様々なコンクールでメダルを獲得し、価格面からみても非常にコストパフォーマンスの高いワインとして知られています。