テッレ・デル・コルノ アウレオ 2015
醗酵:ステンレス・タンク 主醗酵後、マロラクティック醗酵
熟成:オーク樽熟成 6ヶ月(仏産 新樽比率100% )/瓶熟成 2ヶ月
【テイスティング・コメント】
紫を帯びた濃いルビー。深みがあり、粘性は中程度より高め。完熟した黒のベリーフルーツやチェリー、プルーン、華やかなラベンダーやスミレの花のアロマ。スパイス、ミント、樽熟によるバニラ、ロースト香、タバコ、湿った土、ミネラルのニュアンスが複雑に混ざり合い新鮮で凝縮感が漂う。アタックはソフトでなめらか。濃縮度の高い豊かな果実味が溢れんばかりに口中を満たす。エキス分に富んだジューシーで濃い目の果実味にも過熟した感は無く、ミネラルを芯にしっかりとした骨格を持つ。タンニンは熟していて穏やかな酸味が調和。ボリューム感と豊かなコクを備え、中間部からアフターにかけて引き締まった(エレガントな)酸の余韻が心地よい。たっぷりとした果実感と洗練されたアフター。香ばしいオークのフレーヴァーがリッチな余韻へと続く。
■テッレ・デル・コルノ
「低収量」によって引き出された高品質&完熟果実の濃厚な果実味。そして、「新樽」使用によるリッチな樽の風味。この価格にして充実の味わいのモンテプルチアーノ・ダブルッツォです。
「テッレ・デル・コルノ」は、アブルッツォ州、テラーモ県に位置する2001年設立の家族経営のワイナリーです。海の見える高台に最高条件の整ったブドウ畑を購入し、土壌・気候の研究に5年間を費やし、2006年からワインをリリースしている新進気鋭のワイナリーとして注目を集めています。このエリアでは、大量生産目的の棚仕立てが殆どで、どこよりも早く品質重視の垣根仕立てでブドウ栽培を始めました。常にバリュー&クオリティを追求する真摯な姿勢を貫いたワイン造りを実践しています。
このモンテプルチアーノ・ダブルッツォは、リッチで濃厚な果実味と飲み心地のよいバランスの良さが人気を呼んでいます。またワイン名の「アウレオ」とは、金貨や金細工を意味します。このワインはワイナリーにとって『金貨と同じように特別で貴重なもの』。そんな思いが込められた、他のワインとは一線を画する果実味たっぷりの“旨濃い”モンテプルチアーノです。
オーナー:サブリナ・ビスカルド氏