リントン・パーク・ワインズ カフェ・カベルネ・ソーヴィニヨン 2015
ボルドー・ブレンドによるリッチな味わい。25℃のステンレスタンクで10~14日間、一日おきに滓を撹拌しつつアルコール発酵した後、2~6週間マロラクティック発酵を行う。3つのフレンチオーク樽で12ヶ月熟成。
【テイスティング・コメント】
エッジが紫がかった濃いガーネット。粘性は高め。香りには熟したブラックベリーやカシス、プラムなどの果実に、ブラックペッパーやクローブなどのスパイス、爽やかなミントのヒント。加えてローストしたオークや肉、タバコ、なめし革、ミネラルのニュアンスが複雑性を与える。アタックはやや強くなめらか。舌触りはシルキーで丸みを帯び、豊かなタンニンと絡み合う濃厚な果実感で満たされる。凝縮具合は良好で、充実したグリセリン分、このクラスとしては突出した高いアルコール感を備えている。完熟感に加えて、スパイシーさや香ばしいオークの要素が一体となり、味わいに一層の深みやコクをもたらす。適度に酸度もあり、しっかりとした構造。辛口で余韻は長め、心地よい渋みとともにビターなフレーヴァーが持続する。合わせるお料理はローストした牛やラム肉、焼き肉、熟成チーズなどがオススメ。
※ 2015年11月試飲
■リントン・パーク・ワインズ
エレガントなスタイルでコストパフォーマンス抜群!長い歴史を持つ南ア生産者
リントン・パークはそのルーツが1699年にまで遡る歴史あるワイナリーです(南アフリカで最初にワインが造られたのが1659年)。リントン・パークが所在するスラング・リヴァー(ヘビ川)と呼ばれる場所は、グローエンベルグ山の高傾斜に寄り添っている84haの土地で、ウェリントン、パールの眺めがテーブルマウンテンの方角に広がっています。葡萄畑は南アフリカでも有数の高地(標高500m付近)にあり、冷涼な風の吹くミクロクリマを有し、他の畑よりも6℃低い温度が葡萄を緩やかに成熟させ、きれいな酸を持ったエレガントなスタイルのワイン造りを可能にしています。
土壌はミネラルを多く含んだ花崗岩のオークリーフ土壌で、グレンローザとトゥクル土壌から成っており、区画は凝縮感のある香りを出すために慎重に管理され、収穫量をほどほどに抑えています。計画的に灌漑を行っており、可動式のワイヤーを用いたセブン・ストランド・システムを使用。高い位置に仕立てのワイヤーを設置するため、収穫に適した位置に葡萄が実るようになっています。
環境に配慮したワイン造り
リントン・パークは、フェアトレード認定とBiodiversity and Wine Integrated認定(BWI;生物多様性を守っているワイナリー)を受けています。また、絶滅が懸念されているサイの保護を支援したり、環境に優しく炭素が少なくて軽いボトルを用いる等、南アフリカの環境に配慮したワイン造りを行っています。